兆候と理解

中年期の停滞感と諸行無常

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こんにちは。

本日は訪れてくれて、ありがとうございます!

筆者について

私は、公認心理師の下地まいこと申します。
オンラインカウンセリングルーム『KOKORO保健室』を運営しています。

特に、30代後半から50代の女性が直面する心の揺らぎや人生の岐路「ミッドライフクライシス(中年期危機)」を専門としています。

📍カウンセラーのプロフィールは【こちら】です!
📍【note】も、やってます!ぜひ遊びに来てね😉💖

最近、小学1年生の娘の影響で『千と千尋の神隠し』を毎日のように観ています。

そしてエンディングで流れる『いつも何度でも』を、繰り返し聴いて歌っています♪

その中の一節。

さよならの時の静かな胸
ゼロになる身体が耳を澄ませる
生きている不思議 死んでいく不思議
花も風の街も みんな同じ

ここを聴くたび、歌うたびに、胸がぎゅーっとなります。

ああ、これは「諸行無常」だな・・・と。

すべては移ろう。
出会いも、身体も、街も、今この時間も。

いずれ、自分自身ともお別れの日が来る。

昔はただの歌詞として聴いていたのに、今は、自分の生活に重なって聞こえてくるようになりました。

今回の記事は、この「すべては移ろっていく」という感覚を手がかりに、中年期に感じやすい停滞感を、別の視点から見ていきたいと思います。

停滞しているように見える日々

私自身、30代後半頃から、ときどき思うことがありました。

―毎日が同じだ…。

朝、身体が重いまま起き出し、時間に追われるように職場へ向かう。仕事を終えれば、息つく暇もなく保育園へ。夕飯を作り、お風呂に入れ、寝かしつける。

気がつけば、一日が終わっている。そして明日もまた、同じタスクが待っている。

平日が、とても重い。身体も、心も。。

心理学者のエリク・エリクソンは、この人生の折り返し地点(中年期)のテーマを「世代性 vs 停滞」と呼びました。

「自分はこの先の世代に、何を手渡せるだろうか?」という問いに答えが見つからないとき、人は強い「足止め感(停滞)」を感じるのです。

でも、私たちが実際に感じているのは、そんな高尚な悩みというよりは、もっと「地続きの疲れ」に近いものかもしれません。

・「昨日と同じ今日」を繰り返しているだけの虚しさ。

・新鮮だった日常が、いつの間にか「こなすべきタスク」に変わり、色を失っていく感覚。

私が運営する「KOKORO保健室」にも、こうした「理由のわからない、でも確かな重苦しさ」を抱えた女性たちが多く訪れます。

「そのうち」が通用しなくなる年齢

20代の頃は、時間がたくさんある前提で生きていました。

「今は忙しいけど、そのうちやればいい」
「落ち着いたら挑戦しよう」

けれど40代になると、その前提が変わってきます。

親の通院が増える。会うたび、老いを感じる。
自分の健康診断の結果が気になる。
夜更かしが翌日に響く。
子どもが友達や部活を優先し始め、親と過ごす時間は確実に減っていく。。

「そのうち…」が、本当に来るとは限らないと分かってくる。

これは大きな出来事ではなく、日常の中の、とても小さな変化の積み重ねです。

そしてその積み重ねが、人生が有限であることを、頭ではなく「実感」として突き付けてきます。

終わりを意識するとき、日常は少し変わる

たとえば平日の夕方。

余裕もなく、身体の奥にたまるような疲れ💦
それでもふと、「このバタバタも、いつか終わるんだ」と思う瞬間があります。

いつか娘が家を出る。いつかこの騒がしさが消える。そう思うと、あんなに面倒だと思っていた時間が、少しだけ違って見えるのです。

急に理想の母親になれるわけではありません。 ただ、「人生は有限だ」と分かっている状態で過ごすと、同じ一日でも、扱い方が少し変わる。

中年期の停滞感は、刺激が足りないから起きるのではなく、「終わりの予感」が見えてきたからこそ生まれる副作用のようなものです。 けれど、終わりを意識することは、決してネガティブなことではありません。

📍本当に大事にしたい人は、誰か?

📍あと何回できるか分からないことは、何か?

📍限られた時間を、どこに使いたいか?

そうやって人生を「整理」し始める時期が、今(中年期)なのです😌☕

物語が教えてくれる「戻れなさ」

『千と千尋の神隠し』も、同じようなことを描いています。物語の最後、千尋は元の世界に戻ります。

何事もなかったように、車に乗り、日常へ戻っていく。
けれど、あの不思議な世界での出来事は、はっきりとは思い出せない。

それでも、最初にトンネルをくぐったときの千尋と、戻ってきたあとの千尋は、どこか違っています。

その象徴的なのが、「振り返らない」場面です。

あの世界に未練があっても、もう戻れないことを知っているから、前を向いて歩いていく。

一度通った時間には、戻れない。同じ自分にも、戻れない。

これは物語の中だけの話ではなく、私たちの日常でも同じではないでしょうか。

子どもが当たり前のように隣にいる時間。
呼べばすぐ来てくれる距離感。
一緒に過ごす夕方のバタバタ。

それも、少しずつ形を変えていきます。

そしてある日、振り返っても、もう同じ形では戻ってこないことに気づくのですね。
子どもとの今の関係も、今の自分の体力も、今の生活の形も。

特別な出来事ではないけれど、確実に「今だけのもの」です。

あなたは、これからの時間をどう使いますか?

忙しい毎日の中で、つい後回しにしていることはありませんか?

「そのうち」と思っていることは、本当にこれからも同じように続いていくでしょうか。

限りがあると分かったとき、時間の使い方は、少し変わってきます。

あなたはこれからの時間を、誰と、何に使いたいですか?😊

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筆者あとがき📚

「人生は有限である」という事実は、一見怖くて寂しいことのように思えます。

でも、終わりがあるからこそ、目の前にある何気ない日常に、パッと色がつく瞬間があるのだと思います。娘の寝顔、慌ただしい朝、ふと見上げた夕空。そんな「今だけのもの」を愛おしいと思える感性は、若さゆえの勢いの中では、きっと手に入れられなかった自分自身への贈り物なのだと思います。

「毎日が重いな…」「このままでいいのかな…」と感じる時は、あなたが自分の人生を、それだけ大切に、真剣に生きようとしている証拠です。だから、どうか自分を責めないでください。まずは今日一日を走り抜けた自分に、「よく頑張ったね」と温かい言葉をかけてあげてください😌

私もまた、迷い、立ち止まりながら、皆さんと一緒にこの「移ろい」の中を歩んでいきたいと思っています。「KOKORO保健室」が、そんなあなたの心をふっと緩める場所になれたら、これほど嬉しいことはありません。

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あなたの「私らしい」道を、KOKORO保健室で。

中年期の「停滞感」は、決してあなたが怠けているわけでも、何かが足りないわけでもありません。人生の後半戦をどう豊かに歩むか、心が懸命に準備をしているサインなのだと思います。

私自身も、迷いながら、歌いながら、一歩ずつ進んでいる最中です。

あなたは今日、ご自身にどんな「お疲れ様」を伝えますか?

まずは温かいお茶でも飲みながら、今日という「二度と戻らない一日」を、一緒に味わってみませんか?☕KOKORO保健室」は、いつでもお待ちしています。

皆さまの止まり木のような場所になれたら嬉しいです🪴

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下地まいこ
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