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『魔女の宅急便』を中年期の視点で観てみる|停滞・孤独・回復の物語

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こんにちは。

本日は訪れてくれて、ありがとうございます!

筆者について

私は、公認心理師の下地まいこと申します。
オンラインカウンセリングルーム『KOKORO保健室』を運営しています。

特に、30代後半から50代の女性が直面する心の揺らぎや人生の岐路「ミッドライフクライシス(中年期危機)」を専門としています。

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📍【note】も、やってます!ぜひ遊びに来てね😉💖

最近もまた、娘の影響でジブリ作品を観ています。今回は『魔女の宅急便』♪♪

私自身、この作品は昔から知っていたものの、初めて観ました。

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そして観終わったあと、ふと感じたのです。

先日投稿した『千と千尋の神隠し』の記事と同じように、この作品も「中年期」という視点から見てみると、また違った味わい方ができるのではないか、と。

中年期の停滞感と諸行無常🌼ようこそ🌼 「KOKORO保健室」のWebマガジンへ ・・━✧━・・・・━✧━・・・・━✧━・・・...

『魔女の宅急便』は、空を飛ぶ少女の成長物語。
一見すると、とてもまっすぐでシンプルなお話のように感じます。

けれどその中には、「うまくいかなくなること」や「自分を見失うこと」、そして「それでもまた歩き出すこと」が、描かれているように思いました。

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今回の記事は、『魔女の宅急便』を手がかりに、中年期に訪れやすい「停滞」や「揺らぎ」について、考えてみたいと思います。

①「スランプ=中年期の停滞」として読む

『魔女の宅急便』の中で、キキが突然飛べなくなる場面は、とても印象的です。

それまで当たり前にできていたことが、ある日を境にできなくなる。
理由もはっきりしないまま、自信が揺らいでいく。

若い頃は自然にできていたことが難しくなる感覚。周囲と比べて焦る気持ち。

これは、中年期に感じやすい、以下の課題とどこか重なります。

  • 仕事の伸び悩み
  • 役割の変化
  • 燃え尽きのような感覚
  • 周囲と比べて焦る

前に進みたいのに進めない。

そんな「足止めされているような感覚」は、決して特別なものではありません。

キキが飛べなくなったとき、彼女は何を失い、そして何を取り戻していったのでしょうか。

②「役に立つ自分」に縛られる苦しさ

キキは宅急便の仕事を通して、自分の居場所を築いていきます。

誰かの役に立てること。必要とされること。それは、自分の価値を支える大切な感覚です。

けれど、そのバランスが崩れたとき、心も一緒に揺らいでしまうことがあります。

中年期には、以下のような変化が起こりやすくなります。

  • 「仕事=自分の価値」になりすぎてしまう
  • 子育てや役職の変化による役割の揺らぎ

「役に立てている自分」でいられなくなったとき、人は自分の存在そのものを問い直すことになります。

そんなとき、私たちは何を支えにして立ち直っていくのでしょうか。

③ウルスラ(森の画家)の存在=回復の鍵

キキが出会う森の画家・ウルスラの存在は、とても象徴的です。

彼女は、スランプについてこう語ります。

「そういう時はあるよ」
「無理にやらなくていい」

これは、中年期における、以下のような存在と重なります。

  • メンター
  • カウンセラー
  • 気持ちをわかってくれる友人

人はひとりで立ち直るように見えて、実は誰かの理解や言葉に支えられていることが少なくありません。

キキを救ったのは、努力そのものではなく、「理解される体験」だったのかもしれません。

④「孤独」とどう付き合うか

キキは親元を離れ、知らない街で一人暮らしを始めます。

自由である一方で、そこには孤独もあります。

この感覚は、中年期にもどこか似ています。

  • 家族がいても感じる孤立感
  • 誰にも分かってもらえないような感覚

「ひとりでも生きていけるはずなのに、どこか寂しい」

そんな気持ちになることはないでしょうか。

孤独は、単に人がいないことではなく、「心がつながっていない」と感じるときに強くなります。

だからこそ、誰かと深くつながることや、自分自身と丁寧に向き合う時間が、大切になってくるのかもしれません。

⑤完全回復しないラストのリアリティ

物語の終盤、キキは再び空を飛べるようになります。

けれど、ひとつだけ変わってしまったことがあります。それは、ジジと話せなくなること。

すべてが元通りになるわけではない。この描写には、とても現実的な重みがあります。

中年期においては、次のような感覚を抱くことがあります。

  • 一度失った感覚
  • 以前のようには戻らない自分

けれどそれは、「終わり」ではありません。

同じ形には戻らなくても、別のかたちで前に進んでいくことはできる。

「元通りにならない回復」をどう受け入れていくか。そこに、この時期ならではのテーマがあるように感じます。

⑥トンボ=外の世界との再接続

空を飛ぶことに憧れる少年トンボとの関係は、キキにとって新しい世界との接点でもあります。

キキは、最初は戸惑いながらも、少しずつ町の人との関わりを持っていく中で、視野が広がっていきます。

これは、以下のものを象徴しているようにも見えます。

  • 他者とのつながり
  • 新しい価値観との出会い

中年期においても、「新しいコミュニティに入ること」や「これまで関わりのなかった世代と出会うこと」は、ときに勇気のいることです。

けれどそうした出会いが、今までとは違う視点や可能性をもたらしてくれることもあります。

閉じていくのではなく、ゆるやかにつながり直していくこと。それもまた、この時期を豊かにする一つの在り方なのかもしれません。

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筆者あとがき📚

日々の停滞感を打破するためには、「新鮮さ」がひとつのキーワードになります。

とはいえ、大きな挑戦や劇的な変化である必要はなくて。

ほんの少し、これまで触れてこなかったものに出会うことでも、心の風通しは変わっていくように感じます。

私はこれまで、ジブリ作品をあまり観たことがありませんでした。
「いつか全部観たいなぁ…」と気にはなっていたものの、なかなかきっかけがなかったのです。

けれど最近、娘を通してジブリ作品を色々を観ていることで、どこか心の中にあった「未達成のままのもの」が、満たされたような感覚がありました。

新しい世界観に触れること。
それだけで、こんなにも気持ちが動くのだと、あらためて感じています。

作品を観たあとは、興味が広がりました!図書館で、ジブリ作品を心理学やスピリチュアルの視点から読み解いた本や、原作の本を借りてみました。

また、家族で愛知県の『ジブリパーク』に行く計画を立ててみたり…。
(その日までに、もっと多くの作品に触れてみたいなぁ)

これまであまり関心を向けてこなかった分野に、足を踏み入れてみる。
それだけで、こんなにもワクワクした気持ちが生まれるのですね。

もし最近、どこか停滞しているように感じているときは、ほんの小さな「はじめて」を、自分にプレゼントしてみるのもいいかもしれません😌

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あなたの「私らしい」道を、KOKORO保健室で。

いくつもの変化を経験しながら、私たちは少しずつ、「これまでと同じではいられない自分」と出会っていきます。

けれどそれは、何かを失っていく過程ではなく、これからの自分に合った生き方へと、移行していく時期なのかもしれません。

もし今、立ち止まっているように感じる瞬間があったとしても、それはきっと、次の一歩を探している途中です。

あなたはこれから、どんな形で、自分の人生を続けていきたいですか?😌

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