ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー
本日の内容は、「書籍の紹介」についてです。
ご相談者様のお話を聞いていると、仕事に関してのお悩みを抱えている方が多いなと感じます。仕事は生活に密接に関係していますので、仕事のことで悩む=人生について悩むという図式が出来上がるほど。その状況は、まさに心が押しつぶされるような苦しみを伴いますね。休日まで憂うつな気持ちが続いていたり、十分な休息を取っても精神的・肉体的な疲れが取れなかったりすることは、心と身体が赤信号を発しているサインです。
ご自身で心身の赤信号には気付いているものの、実際に仕事を辞めるという決断を下すのが難しい状況にあるため、深い悩みを抱えているのですよね。
今回のブログでは、「仕事を辞めたいな」「辞めようかな…」と悩んでいて、辞める決断に対して背中を押して欲しい方、仕事の悩みを抱えているけれど誰にも相談できない状況の方にぜひ読んで頂きたい本の紹介をします。
Contents
『仕事の辞め方』(鈴木おさむ)
すごく印象的なタイトル名💦
有名放送作家である鈴木おさむさんは、放送作家という仕事を引退することを昨年10月に発表しました。そして、2024年1月24日に本書『仕事の辞め方』が発売になりました。鈴木おさむさんは、現在51歳。現在も大活躍中でありながら、51歳でこれまでやってきた仕事をきっぱり辞め、新しい道へ進むという彼の心情に関して、私(「KOKORO保健室」心理カウンセラー下地)は非常に興味がありました。何故、鈴木おさむさんは放送作家を辞める事を決断したのだろう。それはきっと、51歳という年齢が深く関係しているに違いない!と思いました。本書の中には『ミッドライフクライシス』という言葉さえ出てはきていませんが、中年期に入り多くの方が悩む「限りある今後の人生をどう生きるか」という問いへの著者の決断が深く記されていました。
40代は、しんどい!💦
大活躍中の有名人は周りからみると、一見順風満帆にみえる。けれど、そうじゃなんですよね。本人にしか分からない、葛藤。焦り。不安…当たり前だけど、人は色々なものを背負って生きているんだということを改めて考えさせられる内容でした。40代以降の中年期に差し掛かると、仕事面で感じるしんどさが特に顕著になることが多いです。その理由が本書では書かれています。著者の鈴木おさむさんは、「40代はきっとしんどいだろう」と30代の頃から思っており、覚悟して40代を迎えたそうです。しんどい40代をどう過ごすか!?そういうことを事前に考えて、対策を練りました。その一つとして、仕事以外でたくさんの出会いを増やすように行動したそうです。40代だからこその信頼を武器に、目の前の仕事を頑張るだけではなく、仕事とは直接関係ない人間関係を広げていったそうです。
結果、様々な人生の「選択肢」が増えていったんだそうです✨
40代は「しんどいぞ」と。そして、その40代をどう生きたかによって、50代をどう生きるかが決まってくるなと。
【引用:「仕事の辞め方」鈴木おさむ】
このブログでも、40代が直面する特有の困難やその背後にある理由を詳しく解説している記事があります▼
「辞める」=ネガティブな印象!?
「辞める」という行為に関して特に日本人は、ネガティブなイメージを持つ方が多いかもしれません。それは、日本特有の文化的背景や社会的価値観が根底にあるからではないでしょうか。例えば、長期雇用と終身雇用制度。日本では長年にわたり、長期雇用や終身雇用のシステムが一般的であり、これが安定したキャリアの象徴とされてきました。そのため、「辞める」という選択をすること=安定を手放し不安定な道へ進むこと。その上、職場への忠誠心の欠如ではないか?と捉えられがちです。また、日本人は集団主義の傾向も強いです。個人より集団や組織への利益が最優先される社会が伝統的に出来上がっているんです。個人よりも集団を優先する文化は、リスクを取ることを避ける傾向にもつながります。新しい挑戦や変化よりも、既存の枠組みや安定した環境を維持することが重視されるという訳です。
新しい挑戦や変化することって本来、怖いものなんです!▼その理由はこちら。
けれど、そこで勇気を出して一歩を踏み出す行動をすることは、人生を大きく好転させる可能性を秘めています。
今の仕事を辞めたとして、次に何をするかということを沢山の人に聞かれます。
まず、自分の中で大事なのは「辞める」ことです。【引用:「仕事の辞め方」鈴木おさむ】
「決断」が先なんですね✨
ライフスタイルによって仕事を選択する
10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代…と、人は年齢を重ねていくわけですが、その年代ごとに人にはやるべき課題があると言われています。
かつて発達心理学では、能力や機能の発達が重視され、乳幼児から成人までを研究対象にしていました。しかし、現在では中高年といった人生の後半も含め、一生涯の発達を対象にした「生涯発達」という考え方が主流になっています。
【引用:「臨床心理学」下山 晴彦】
確かに人はその時々で、異なる課題に直面します。学生時代には友人関係や勉強のことで悩みますし、就職活動や仕事への不安、結婚生活。子育てが終わったと思えば空の巣症候群で悩まされる方も多いですね。そのあとは介護問題、そして自分が老いたあとの不安。年代に関わらずどんな時期でも、どんな人でも悩むんです。心理学者のエリクソンは、各時期に発達するべき課題が達成できなかった場合に、マイナスな心理的問題が発生すると唱えました。
40歳前後からの成人期の課題が達成されていない場合、「停滞」という心の問題が生じます。それはまさに、ミッドライフクライシスに陥っている状態と言えます。
仕事は生活に密接に関係してきます。だからこそ、その時期自分のライフスタイルに合った仕事を選択するという生き方は、悩み多き人生の賢い対処法なんだなぁと本書を読んでいて改めて感じました。
日本人のワークライフバランスが変わってきている中、40代を過ぎて、自分の生活を第一にして、その生活、ライフスタイルにあった仕事を選び直すというのもこれからは大事なんだと思います。
【引用:「仕事の辞め方」鈴木おさむ】
ワクワクや、ときめきの感情に従おう
私自身、ワクワクすることが人生の最大のテーマなのかもしれない。40代に入り、そう思うようになってきました。私は30代後半の頃、毎日がとても憂うつで、まさに人生が停滞している感覚に悩まされていました。そんな時に思ったのです。限りある人生の中で、ワクワクしたり、楽しい感情をなるべく多く味わって毎日を過ごしたい!ということを。ちょうどその頃、お笑い芸人のブルゾンちえみさんの、「いつまで味のしないガムを噛み続けるの?・・・35億!」のネタがよくテレビで流れていました。ミッドライフクライシスに陥り、停滞感を抱えている状態。それは、味のないガムを噛み続けている感覚に似ていると感じます。
新しい味のガムを噛む。そう考えるだけで、新鮮な気持ちになり自然と心がワクワクします。
新しい味のガムを噛むということが、気持ちを一新させ、わくわくする感情を喚起するのは、脳内の「ハッピーホルモン」と呼ばれるドーパミン、セロトニン、オキシトシンといった伝達物質と密接に関連しています。このような「ハッピーホルモン」は、うつ病などの精神的な疾患と深く関わっており、その予防には新しい経験や環境の変化が有効なんです。したがって、新しい味のガムを噛むことは、日常の環境を変える一つの方法として、心の健康を保つ上で重要な役割を果たすのです。ブルゾンちえみさん、深いですね。
35億!以上かもしれません!仕事は無数に存在し、その仕事を選択できる権利は誰にだってあるはずです。1人1人生き方同様、キャリアの組み立て方があるはずです。自分がそれを選択するか・しないか。結局、ただそれだけの話なんですね。
これほど著名である鈴木おさむさんも、自分のワクワクする感情に素直に従ったまでなんですね。放送作家として名が知られており、放送作家としての仕事は今後もいくらだってあるはず。けれど、ご自身の感情、人生を大切に考えて真剣に生き続けると決めた結果、仕事を辞めることにした。
ホームページに記載しているように、私自身がミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」を立ち上げた背景、その時の心情と重なる部分が驚くほど多く、私自身もこの本を読むことでとても勇気が貰えました。
・ワクワクするために手放さなきゃいけないものがある。手放すから、この先ワクワク出来る。
・この先、ワクワクするために生きていくにはどうしたらいいのか?
【引用:「仕事の辞め方」鈴木おさむ】
味のしないガムは、感謝の気持ちを持って、ゴミ箱へ捨てたいものです💦
その方が、健全な生き方のような気がします。
人生100年時代に毎日をキラキラ生き続ける
表紙に大きく書かれている言葉です。
『人生100年時代に、毎日をキラキラ生き続けるための方法』
この本では、著者である鈴木おさむさん自身の生き方や考え方を通じて、長い人生をポジティブに生き抜くための具体的な方法が紹介されています。
鈴木おさむさんの51歳の決断❗「仕事を辞める・辞めない」に関わらず、中年期における生き方の悩みに直面している多くの方にとって、きっと大いなる勇気を貰える一冊です。
ワクワクしない仕事をダラダラ続けるほど、人生は長くない!
「仕事を辞める」と想像することで、働く意味、人生の目的、幸せのカタチが見えてくる。人生100年時代に、毎日をキラキラ生き続けるための方法【引用:https://amzn.asia/d/749U7Il「仕事の辞め方」鈴木おさむ著】
私の運営しているミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」では、女性が自分の人生を大切にして前向きな選択が行えるようサポートしています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
本日もお読みくださり、ありがとうございました💖