有名人のストーリー

サバンナ八木さんの生き方に学ぶ:ミッドライフクライシスの乗り越え方【前編】

ミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー

『ブラジルの人、聞こえますか~👂?』『パナキ🌴!!』のギャグでお馴染みの、お笑い芸人「サバンナ」の八木真澄さん。独特のキャラクターとユーモアのセンスで、テレビでは元気いっぱいなイメージがある芸人さんです。

そんな八木さん、実は令和6年5月28日、難関であるファイナンシャルプランナー(FP)1級(学科試験)に4度目の挑戦で合格を果たしています。そして、令和6年6月20日には、「年収300万円で心の大富豪」という本を出版されました。

私(KOKORO保健室カウンセラー下地)は、最近よく八木さんの著書やYouTubeを拝見していますが、発言の随所で、八木さんが物事の【本質】を大事にされていることが伺えます。

サバンナ八木さんの生き方や考え方には、中年期に訪れるミッドライフクライシスを軽やかに乗り越えるヒントが隠れているように感じました。

八木さんの著書「年収300万円で心の大富豪」も読みましたので、その感想も含めて2回に渡り記事にします。

今回は、【前編】です。ぜひ、最後までお読みください😊
(※今回のブログ記事の内容は、YouTubeや各種メディアでの八木さん発言を参考に書いております)

38歳、苦悩から…もがきの日々

令和6年7月現在、49歳になる八木さんですが、38歳頃から、自分のお笑い芸人としての立ち位置や今後の生き方について、苦悩の年月を送っていたそうです。

テレビ番組への出演回数が年々減っていく一方、相方である高橋茂雄さんは相変わらずテレビで大活躍。次第に、コンビ間での収入格差も大きくなっていきました。

そんな30代後半からの長い苦悩の時期を乗り越え、現在は50歳を目前にして、FP1級の資格取得や新刊の出版、独自路線での営業活動など芸歴30年のキャリアに加え新たな生き方を開拓していいます。その姿が、とても魅力的ですね。

ミッドライフクライシスに悩む40代・50代の方にとって、八木さんの価値観や考え方は、自分自身の今後の人生を考える上でとても参考になり勇気を貰えるのではないでしょうか。

忙しい日々と自己認識

34歳~37歳にかけて、東京のテレビ番組でレギュラーを持ったり、ゴールデン番組に出演したりと、東京と大阪を行ったり来たりする忙しい毎日を送っていた八木さん。華やかなテレビ番組を通し、お茶の間を笑わせていましたが、本人自身は「バラエティ番組での活動が自分に向いていないのではないか…」と感じていたようです。

何故なら、バラエティ番組では即興性の反応が求められる環境だからだそうです。それよりも、自分の知識や経験を生かしてトークする方が得意であると語っています。

自分の得意・不得意を見極め、自分のペースで知識や経験を提供できる場所での活動に徐々にシフトしていったんですね。​

また、人生の折り返し地点を過ぎたころから、「これからの残りの人生は、我慢することを辞めよう!」と決めたそうです。

『仕事の時じゃなくても、人と話をしていて、自分の本当の気持ちは置いておいて、目の前の話し相手の機嫌を損ねないようにばっかり気を使ってきました。でも、もうそんな我慢はやめよう、我慢することに価値はないと思うようになりました』

引用:エキサイト

30代中盤の活動をピークとして、テレビでのレギュラー番組への出演が激減し、より自分の知識や経験、個性を活かすにはどうしたら良いのかを試行錯誤することになります。

八木さんは、YouTubeでの配信や地方への営業活動、なかやまきんに君とのユニットを組むなどして、コンビ活動以外にも力を入れ始めました。(1人での活動は、最初は不安だったそうです)

そして今後の人生について不安が拭えない中、八木さんはFP試験に向けての勉強を始めました。

何故、FP試験だったかというと、大学生のころ税理士を目指していた過去や30歳から日経新聞を購読していたことなどから「お金の知識を身につけたい!」という興味・関心があったのだそうです。(これを「内発的動機づけ」といいます)

ミッドライフクライシスと「内発的動機づけ」ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー 本日の内容は、「ミ...

努力の過程を重視する姿勢

ここで注目したいのは、八木さんがFP試験に「合格」することだけを目標にするではなく、目標に向かって努力する「過程」を重視していたという所です。

(実際、「FP1級に合格した後の方が逆に不安だ…」ということをYouTubeの中でお話されています)

「やりたいからやっているだけ」と資格試験に向けての勉強について語る八木さん。

日々のルーティンのなかに「勉強の時間」を新しく入れ込み、楽しく工夫しながらコツコツと3級から2級と何年もかけて勉強を続け、最終的に「最難関の1級合格」を果たしています。

資格試験への勉強は、30代後半に不安を抱え停滞していた日々の中で、八木さん自身が新たな自分に出会うための、先の見えない暗闇のなかでの挑戦だったと思います。そして、若い頃に一度税理士を目指していた経験から「未完の目標を達成させたい!」という潜在意識が人生の折り返し地点を過ぎ、表出してきたのではないかと考えられます。

挑戦すること自体が楽しみに変わる

FP試験に向けての勉強の過程自体を前向きに捉え、新たな知識の習得や毎日のルーティンをこなす生活を継続したことで、停滞していた苦悩の日々が少しずつ変化したのでしょう

お笑いに対しての不安な気持ちや悩み、モヤモヤした焦りや苛立ちも、「勉強する」という行動をとったことで、無くなっていったそうです。つらいときこそ、自分がコントロールできることに全力投球したんですね。

ミッドライフクライシスとの戦い!コントロール出来ることで未来を切り開くーKOKORO保健室のブログへようこそー 本日の内容は、「考え方」についてです。ミッドライフクライシスを乗り越えるにあたり理解しておき...

挑戦すること自体が楽しみに変わり、「合格する・しない」はどうでもいいと思えるほどの最強の成長マインドセットを手に入れたようです。

成長マインドセットを手にして唯一無二の存在へ

『成長マインドセット』とは、自分の能力や知識が努力と経験によって向上するという考え方です。

結果的に、八木さんの新たな挑戦は、ファイナンシャルプランナーとしての知識や強みを活かした新たな境地・仕事・ポジションの開拓に繋がりました。

今後はお笑い芸人兼ファイナンシャルプランナーとして、出版した本を片手に全国各地で楽しくお金に関する講演会を開催したいという目標を掲げています。漠然とした目標ではなく、「規模はなるべく小さく、全国のカルチャーセンターなどの場所がいい!」という具体的なイメージを持っています。常に、自分の考えや価値観を大切にしていることが伺えます。

八木さんは、お笑い芸人として持ち前の明るさやオリジナルのギャグ・人を楽しませたい!という根本的な想いに加え、お金の知識を専門的に啓発する専門家として、唯一無二の存在となりました。

目に見えない力を活かす:サバンナ八木さんの成功哲学

自分の価値を行動の軸に置く

八木さんは、相方の高橋さんの活躍や若手芸人の飛躍を横目に、けして周りや環境に流されることなく、自分の大切にしたい価値を行動の軸に置いてきました。

家族・住まい・お金に対する考え方・お笑い芸人としての立ち位置・地方への営業活動・自分を高めるための活動(筋トレ、勉強、日記、イラスト…)

考え方の視点が独特で、自分の心が喜ぶことを知っているんですね。

その上で、自分の知識や経験を活かす方法を模索し続け、内発的な動機に基づいて行動しています。

お金に対する考え方も現実的で、独自に編み出した節約術などはとても面白く参考になります。詳しくは【後編】のブログ記事でご紹介します。

ここでは、八木さんの持つ目に見えない能力について分析します。

書く力

八木さんは、17歳の頃から、毎日食べたものや起きた出来事を記録する習慣を続けています。長年、書くことを習慣化するなかで自己分析を深め、自分の考えや感情を整理する力が養われたのでしょう。書くことを通して、自分の成長を実感し、次の挑戦に向けたモチベーションを維持しています。​

自己分析の力

自己分析の力は、成長マインドセットに不可欠です。八木さんは、バラエティー番組での自分の違和感から目を背けず、自分の得意・不得意を明確にしました。そして、税理士を目指していた経験やFPの勉強を通じて、自分の強みや興味を見つけ出しました。自己分析を通じて、自分の能力を最大限に活かす方法を模索し続けています​。

継続・習慣化の力

八木さんは、日々のルーティンを決め、それを継続する力を持っています。毎日のトレーニングや勉強の習慣を続けることで、自分の目標に向かって着実に進むことができています。
(著著「年収300万円で心の大富豪」も、初めは出版の予定は全くなく、ただひたすら自分の考えを2~3年書いていたものが、偶然出版社の目に留まる形になったのです。)

変化に対応する力

自分のキャリアや環境の変化に柔軟に対応する力もすごいです。八木さんは、レギュラー番組が減少し、相方の高橋茂雄さんとの収入格差が広がる中で、自分の知識や経験を活かす方法を模索し続けました。地方への営業活動に力を入れ、現在は吉本の「営業王」と呼ばれています。変化を恐れず、新しい挑戦に取り組むことで、自分の道を切り開いていきました。

内なる力を信じて

ミ​ッドライフクライシスに陥った時、八木さんの生き方から学ぶことは多々あります。

「とりあえずは、自分だけは信じとかなあかん」「自分が頑張っていたら、周りが助けてくれる部分がある」とYouTubeで語っています。

いつか陽の目を見るか分からないことでも、色々な場所に「種」を蒔く。このことを「種まき理論」と呼び、実践しています。そこには、自分の感情や信念、考え方など本質を重要視する姿勢が強く表れています。

八木さんのように、どんな時でも自分の価値観を見失わず、内発的動機に基づいて行動し続けることで、新たな道を切り開くことができます。挑戦すること自体を楽しみに変え、成長マインドセットを養うことで、どんな困難も乗り越える力を手に入れることができるはずです。

ミッドライフクライシスに悩むあなたも、自分のペースで新たな挑戦に取り組み、充実した人生を築くことで苦悩や停滞の中にもきっと新たな可能性が見つかると思います。

今回の記事はいかがでしたか?

【後編】では、八木さんが自身の経験とファイナンシャルプランナーとしての知識を活かし、限られた収入で豊かな生活を送るための方法や考え方を紹介している本「年収300万円で心の大富豪」を取り上げ、中年期のお金に対する不安の軽減方法や向き合い方について考察します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。