ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー
本日の内容は、「仕事の悩み【後編】」についてです。
前回の記事では、「ミッドライフクライシス世代の仕事における悩み」にはどのようなものがあるのかをお伝えしました。今回は、その対処法についてお話します。
ぜひ、最後までお読みください。
Contents
【対処法】ミッドライフクライシス世代における仕事上の悩み
前回の記事では、ミッドライフクライシス世代の仕事における悩みについて、5つを取り上げました。
今回は、KOKORO保健室での相談内容なども参考にしつつ、よく見られる内容についての具体的な対処法・悩みへの考え方5つにまとめてみます。
キャリアの停滞感を感じる
人生100年時代、健康的に楽しく仕事を「続けていく」ことは、最も重要で難しいミッションです。この場合の「続けていく」ことに関してですが、必ずしも同じ仕事・業務や働き方のみに固執して続けていくとの意味でありません。むしろ逆です。ライフステージ(結婚・子育て・介護・健康問題)や価値観、経験値の積み重ねにより、柔軟にかつ自律的、そして戦略的に仕事を変化させていくこと(プロティアンキャリアの考え方)により仕事を健康的に楽しく「続けていける」のです。
「プロティアンキャリア」について
変化に応じて、変幻自在に対応していくキャリア
【引用元】https://mba.globis.ac.jp/careernote/1438.html
ミッドライフクライシス世代の方にとって、いまの働き方や仕事において停滞感を感じることは、ある意味当たり前なことです。年齢を重ねたことで自分の役割や価値観が変わったり、時代の急速に変化することにおいて、仕事に対しての熱意や考え方、働き方への疑問をもつことはごく自然です。では、今後あなたはどうしていきたいですか?
まずは、ご自身の感情を素直に認め、受け入れることから始めましょう。あなたは、現在の仕事のどのような部分に停滞感を感じていますか?現在の仕事を続けることのメリットに目を向けることも大事ですが、続けることのデメリットに目を向けることの同じように大事です。
自分の感情を素直に吐き出し、現在の仕事を自分で選択しているんだという主体性を持ってください。全ては、ご自身で選択できるのです。
ワークライフバランスの問題がある
家庭と仕事のバランスを取ることの難しさ、特に子育てや親の介護など家庭での責任が増える年代であるため、ストレスが増加しやすいです。忙しさのあまり、運動不足や食事が不規則になり、余計な出費や医療費が増えてしまうなど、負のループに陥ってしまうと本末転倒です。
時間は限られています。それと同時に、個人が持つエネルギー(体力・気力)も限られています。エネルギーは目に見えないものなので、無限にあるものだと無意識で考えがちです。スマホの充電量のように、数字で表われるものなら分かりやすいのですが、そうもいきません。だからこそ、自分で客観的にエネルギー残量を確認して、どこにエネルギーを配分するか考える必要があります。要は、優先事項を常に意識して行動するのです。また体力・気力には個人差があります。そのため、他人と比べる必要は全くありません。
あれもこれも、全て100%の力で頑張ることは無理です。最初から諦めましょう。
何をするかだけを一生懸命考えるのではなく、同時に「何をしないか」を考えましょう。
何かを手放すことは難しいことです。けれど、手放すことで心の余裕やエネルギー量が増えるはずです。日常生活の些細なことから手放しましょう。
例えば、とても細かいことですが3人の子育て中のワーママMさんは、「タオルをたたむこと」を辞めました。家族が多いと、タオルをたたむ行動一つにしても時間や労力を取られるのです。可愛いカゴを用意し、洗濯して綺麗になったタオルをカゴの中にポンポン収納するスタイルにしました。タオルをたたまなくても別に良いということが実感として分かり、それをきっかけに様々なことに関して手放せることはないかを考えるようになりました。
ワークライフバランスの問題は、頭で悩み考えているだけでは何も解決しません。
まずは些細なことから変化させていくことが重要になってきます。
デジタルの進化に対する不安がある
近年、デジタルの進化は凄まじいものがあります。日常生活においても、紙の媒体が減ってきているのは明らかです。紙幣は電子マネーへ、本は電子書籍へ、手紙はメールへ、飛行機のチケットもスマホで…とても便利な反面、「デジタル・ディバイド(情報格差)」の問題をはらんでいます。そのため、デジタル機器に苦手意識を持っている方が不安な気持ちになることはごく自然なことであります。仕事や生活に直結していくことなので、当たり前ですよね。
生活に必要な最低限の知識や情報は、やはり必要なことだと思います。苦手意識の克服をするために、「スモールステップ」の考え方でデジタル機器を触ってみることをお勧めします。
「スモールステップ」とは、アメリカの心理学者スキナー氏が提唱した「プログラム学習(programmed instruction)の5原則」のひとつです。目標をなるべく細かく分けて、自分ができる簡単な内容から取り組んでみるのです。
あまり難しく考えすぎる必要はありません。まずは、デジタル機器の便利さを実体験することから始めてみましょう。その際、興味がある分野がいいです。読書は好きな方は、電子書籍を使っている人に、実際にみせもらうなどです。はじめは苦手意識を持っていても、一度でもその便利さや快適さを体験すると、おのずとデジタル機器への苦手意識は減っていくはずです。全ての知識を習得する必要もないです。ご自身の生活に最低限必要なデジタル機器の取り入れや、仕事において必須な技術を身に付けるだけで充分ではないでしょうか。
新しい技術の便利さに感動することはもちろん、デジタル機器を使っている自分自身にも自信が持てるはずです。
経済的な不安がある
まずは質問です。現在あなたは、漠然的に「お金が足りない」と感じ悩んでいるパターンに陥ってはいませんか?家計の状況、日々の収支について目に見える形で全て洗い出しましたか?その作業をしていないのにも関わらず、常に「お金が足りない」と思い込んでいるパターンの方が意外にも多くいらっしゃいます。日々の忙しさに忙殺されてしまい、お金について真剣に考える余裕がないことも要因としてあります。
モヤモヤした不安は、そのまま放置していても解消しません。しかし、目にみえる形にすることで安心感に結びつくことがあります。まずは、ご家庭やご自身の収支の状況について、一度じっくり時間をとり、真剣に考察してみましょう。その上で、支出に関して「投資・浪費・消費」の視点で分類します。お金の不安があるから収入をもっともっと増やさなければ…という考え方のみでなく、いかに支出を抑えていくかも重要です。お金の出口をコントロールしつつ、将来的にリターンしてくる「投資」に関して、お金の投資だけではなく「自己へ投資(学びや経験)」なども視野に入れて考えていくなど、経済的な不安を解消するためのポイントはいくつかあると思います。
仕事における意義と自己実現について