ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー
本日の内容は、「仕事の悩み【前編】」についてです。
ミッドライフクライシス世代は、働き盛り。KOKORO保健室には、仕事の悩みを抱えた方も多くカウンセリングに訪れます。
本日の内容は、「ミッドライフクライシス世代の仕事における悩み」にはどのようなものがあるのかをお伝えします。
ぜひ、最後までお読みください。
Contents
ミッドライフクライシス世代の仕事上での悩み
ミッドライフクライシス世代の仕事における悩みはどのようなものがあるのでしょうか。KOKORO保健室での相談内容なども参考にしつつ、よく見られる内容を5つにまとめてみます。
キャリアの停滞感
特に長年同じ職場や職種、業界で活動してきた女性に多くみられる悩みです。女性はキャリアの中で、出産や育児などのライフイベントによる中断があることも多く、仕事への復帰後にキャリアの成長が停滞していると感じることがあります。このような状況は、仕事への情熱や将来に対する目標を見失う原因となり、自己実現・自己成長への道が閉ざされたように感じることもあります。
また、同じ場所で変化の少ない毎日を送ることが合っている人、そもそも合っていない人がいます。元々の気質や性格による部分も大きいかと思われます。
ワークライフバランスの問題
家庭と仕事のバランスを取ることの難しさ、特に子育てや親の介護など家庭での責任が増える年代であるため、ストレスが増加しやすいです。また、自分の健康や趣味に時間を割くことが難しくなりがちです。
働くママの例を挙げてみます。
仕事で自分が責任者になっている絶対に参加しなければいけないプロジェクトがあったのに、子供が熱を出して休まなければならなかった。前から計画していた家族旅行、仕事でのトラブル対応に追われ急に忙しくなってしまい中止しなければならなかった。
仕事が家庭に与える影響と家庭が仕事に与える影響、二つの方向性においてどちらも両立させ、大切にしたい。そう悩む方の多くは、人一倍努力家で、責任感が強い傾向にあります。それにも関わらず、それを実現することは想像以上に困難なことでもあります。
この状態、心理学では「ワーク・ファミリー・コンフリクト」と呼ばれます。
「ワーク・ファミリー・コンフリクト」とは?
仕事と家庭生活で求められる役割が両立せず、葛藤を感じる状態にあることをいいます。
デジタルの進化に対する不安
近年、職場におけるデジタル機器の急速な進化が中年期世代に脅威を与えている実態があります。実際、KOKORO保健室で多くの女性とお話をする中で、職場のシステムについていけないとお話する方はいらっしゃいます。学校の先生などは、ICT教育と言って積極的にデジタルツールを使用し、生徒に教えていく立場にあります。新しい技術やツールを学ぶ必要性に直面しながらも、苦手なデジタル分野を習得できずに悩んでいる方もいます。新しい知識の習得に対するモチベーションや時間の確保が困難な場合もあります。
この先どんどん世の中が変化してく中で、自分だけが世の中に置いて行かれる感覚…孤独感、焦燥感、若手との比較、自己肯定感の低下などを感じて不安になる心理状況に陥ってしまうのです。
「デジタル・ディバイド(情報格差)」という言葉がありますが、情報を得るためにデジタル機器を使用することは既に当たり前の世の中になっています。新しい知識やスキルを習得する必要性を強く実感する中で、すでに自分が持っている知識やスキルの時代遅れ感を同時に痛感し、自分が持つ能力に対する不安や劣等感を感じる人もいます。
「デジタル・ディバイド(情報格差)」とは?
インターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる者と利用できない者との間に生じる格差。
【総務省】
経済的な不安
経済的不安は、仕事の環境や内容に不満を感じているにもかかわらず、転職や仕事を辞めるという選択が難しい状況に追い込みます。中年期世代は、子供の教育費、住宅ローン、退職後の生活費など、将来に対する経済的なプレッシャーが高まる時期であり、安定した収入の確保が極めて重要になります。このような状況で、最近の値上げラッシュ・経済状況の変動を考慮すると、どうしても現在の仕事を我慢して続けることが安全策とみなされます。
しかし、これは同時に、職場での不満やストレス、成長の機会の欠如など、つらい思いや悩みを抱え込むことを意味します。
仕事を変えたい、キャリアの方向性を変えたいという願望があっても、経済的な不安定さがその動きを制限し、身動きが取れない状況に陥ることがあります。このようなジレンマは、職場での不満を内に秘め、日々の業務をこなす中で精神的な負担を増加させる原因となります。そして、長年合わない環境で仕事をすることは、適応障害・うつ病などの精神疾患を発症する危険性をはらんでいます。
仕事における意義と自己実現
人生の折り返し地点に達すると、多くの方は仕事を通じての成果や自己実現について考え始めます。中年期になると、単に生計を立てるためだけではなく、自分の仕事が持つ意義や、それを通じて社会にどのような貢献ができるかが重要な問題として浮かび上がります。