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\令和6年5月9日(木)/放送📺
テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」さんにて、中高年の多くが直面すると言われる心の不安ということで「ミッドライフクライシス」が特集されていました。
今回は、番組で放送された内容について記事をまとめます。
Contents
ミッドライフクライシスとは?
番組に出演されていた精神科医の熊代亨先生は、 「ミッドライフ・クライシスには、中年期に起こる様々な、身体的・社会的・心理的変化が複合的に影響。変化に対応したライフコースにうまく移ることができないと、精神的に不安定になる」と解説されていました。
番組内で、人生の転換期を「人生のコーナリング」と表現されていた所が、とても理解しやすかったです。
・視線は直前ではなく、少し遠くをみること。
・出口が見えずらくても、仮想の出口を考えた上で視線を送ること。
・カーブミラーなどを積極的に活用すること。
・充分に減速すること。
・しっかり減速した後、徐々にアクセルをオンにして曲がるようにすること。
そうやってみていると、人生の転換期を上手に乗り切るための考え方のヒントがたくさん見えてきますね。
人生の転換期「人生のコーナリング」を曲がる際も、少し先の将来を見据えて、けして力み過ぎず、自分の軸(考え・価値観など)をしっかり安定・保持させた上で、うまく立ち回れるかどうかの技が必要です。
ミッドライフクライシスの要因について
ミッドライフクライシスに陥る要因として、番組では大きく3つに分けて解説されていました。
(番組公式Xより引用)
①『健康』 体力の衰え、ホルモンバランスの乱れ、睡眠の質や食欲の低下などが表れます。
②『キャリア』 仕事の限界が見える中で、定年まで続けるのか、転職するのかの葛藤です。 ※キャリアがないなどの悩みもあります。
③『家庭環境』 親の介護、夫婦関係の悪化、子どもの自立による空虚感などです。
※独身であることでの将来の不安、身の回りで亡くなる人が増えて落ち込むなどもあります。人生が有限であることを突きつけられます。
30代後半以降、健康問題が如実に表出してくるなか、社会的な「役割」が増えることにより、色々な意味で身動きがとりずらくなります💦
また、20代などの頃に比べ、気軽に相談できる相手がいなくなることにより悩みを1人で抱えやすくなってしまいます。
健康・キャリア・家庭環境…どれも人生において大きな問題です。これらが単独ではなく、複雑に絡み合ってくることで深刻な悩みへと発展していきます。
悩みが複雑に絡み合った時、人はパニックになり混乱します。そこで、一つ一つの問題を整理し明確にしていく作業が大事になってきます。
「毎日楽しくない」、中年期に直面する「ミッドライフ・クライシス」 40~60代アンケートで浮かんだ実態(引用:Yahoo!ニュース)
ミッドライフクライシス・チェックリスト
精神科医の熊代亨先生作成のチェックリストです。
8項目のうち、4つ以上当てはまったら、ミッドライフ・クライシスの可能性があるということです。
□家庭生活や仕事にやりがいを感じられない
□人間関係に不満を持っている
□人生の決断をするなら今しかないと思っている
□今までの生き方に限界を感じている
□子育ての終わりに満足より寂しさを感じる
□老いや身体の変化をうまく受け入れられない
□続けていけそうな趣味がない
□これらの悩みについて話せる相手がいない
どの項目も重めですが、『決断するなら今しかない』と、『相談相手がいない』は特に気を付けた方が良いそうです。 今しかないと思い詰めていると、危険な選択肢にとんでいってしまうかもしれないし、相談相手がいないと止めてくれる人がいないためです。(番組公式Xより引用)
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気分障害の患者数について
「気分障害」とは…
気分の波が主な症状として表れる病気。うつ状態のみを認める時はうつ病と呼び、うつ状態と躁状態を繰り返す場合には、双極性障害(躁うつ病)と呼ぶ。(引用:厚生労働省HP)
主にうつ病などの気分障害の患者数です。 2011年は約96万人。 そのうち40代~50代は全体の36%。 これが、2020年には約172万人で、そのうち40代~50代は全体の43%。 この10年で、40代~50代の増加が顕著です。
(番組公式Xより引用)
40代~50代特有の悩みが蓄積された結果、本格的な精神疾患に陥る患者さんが多いそうですね。
大なり小なり、悩みを抱えやすい世代です。
(約8割の人がミッドライフクライシスに陥ることがあると言われています)
羽鳥慎一アナウンサーの事例
番組では、コメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹さんが、司会の羽鳥慎一アナウンサー(53歳)に「フリーになったのいくつでしたっけ?」と質問していました。
これに羽鳥アナは「40です」と答えていました。羽鳥さんは、2011年に日本テレビを退社しフリーとなりました。本人曰く、「まぁまぁうまくいってますよというサラリーマン生活で。でも、これ40になったな、この後、50になるな?このままだなとちょっと思います。動ける時に動く。50超えたら動けないな…クライシスではなかったかもしれないけど何か」とフリーに転身した心境を語っていました。
羽鳥さんのように、30代後半になったことを機に、大きく人生の方向性を変える手段として、キャリアの転換を選択する方も多いです。
高校や大学などを卒業し培った社会人経験が20年程度になり、人生経験もそれなりに蓄積される頃です。年齢的にも、これまでのキャリアで培ったスキルを別の分野に応用することで、新たなチャレンジを楽しむことがまだまだ可能な時期でもあります。
30代後半でキャリア転換を考えることは、気力や体力が急激に落ちる前に、自分の人生を見直し、自分らしい生き方を模索する良い機会となります。長期的なキャリア計画を見直すことで、将来の不安を減らし、現在のライフスタイルや価値観に合った職業に転職(もしくは起業)することが可能になります。
実は、このブログを運営している私自身も、40代で大きく働き方を変えました。
before:公立中学校にて養護教諭(公務員)
↓
after :公認心理師(開業カウンセラー・スクールカウンセラー)
「キャリア転換」と簡単に言っても、決断するまでの葛藤や準備は、とてつもない苦労がありました。詳細は、ホームページに記載しています。ご興味があればぜひ、ご覧下さい。
私自身30代後半で、物凄く悩みを抱えていました。しかし、長期的な視点を持ち、年齢やライフスタイルに合った仕事(働き方)を選択をした結果、心から良かったと今では感じています。
仕事(辞め方)については、興味深いお勧めの本があります!
ミッドライフクライシス克服法
それではミッドライフクライシスに陥った際、具体的にどのような克服法があるのでしょうか。番組内では、大きく2つ紹介されていました。
①『適度な運動』 ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動で、“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンやエンドルフィンが分泌されます。
最後に、精神科医熊代亨先生の解説です。「”ミッドライフ・クライシス”に陥らないためは、『年をとればとったなりに生きていける』と割り切って、あまり深刻に考えすぎないように。また、家族・職場・趣味の人間関係など、相談できる場を持っておけるといい」
「うつ病かもしれないと感じたときは、うつ病の症状は自分で判別するのが難しいため、少しでも不調を感じたら、ためらわず、早めに精神科・心療内科を受診してほしい」とのことです。
あなたは病院へ行くほどでもない相談や悩み、心のモヤモヤはどうしていますか?
1人で悩みを抱えずに、ぜひ一度、当カウンセリングルームへお問い合わせください。
国家資格の女性公認心理師が親身になって対応いたします。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。