ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー
本日の内容は、「ミッドライフクライシスと内発的動機づけ」についてです。
「内発的動機づけ」という言葉を聞いたことがありますか?
「内発的動機づけ」とミッドライフクライシスには深い関係性があります。「内発的動機づけ」について知る事で、ミッドライフクライシスの悪化を防ぐことやミッドライフクライシスから抜け出すヒントが分かります。
中年期の今だからこそ!内発的動機づけを意識する
「内発的動機づけ」とは、行動に対する報酬を得るためだけでなく、知的好奇心や向上心などを満たすために、その行動自体が目的となっている場合の動機づけのことを言います。(自分の内側から溢れ出てくる好奇心・やる気・向上心・興味関心)
【具体的な例】
・健康のためだけではなく、楽しさや挑戦を求めてジョギングやヨガなどに取り組む。
・子どもたちや地元の学校でのボランティア活動を通して地域社会への貢献を行う。
・環境問題への関心から、リサイクルやエコな生活スタイルを意識して過ごす。
・興味のある分野の勉強が楽しくて、長年の夢であった大学へ社会人で入学する。
・友人が悩んでいる時、積極的に相手の感情に寄り添い励ましやアドバイスをする。
一方、「外発的動機づけ」というものもあります。
「外発的動機づけ」とは、行動に対する外部から与えられる金銭やご褒美などの報酬が目的となっている場合の動機づけのことを言います。(自分の外側からの反応が自分のモチベーション)
【具体的な例】
・職場で昇進や昇給を得るために、新しいスキルや資格を学ぶ。
・周囲の期待や評価に応じるため、一生懸命に働く。
・周りの人の期待や賞賛、表彰、いいね👍の数をもらうために、成果を上げようとする。
・他社のプレッシャーに応じるために、目標達成に向けて行動する。
・金銭的な報酬や利益を得るために、特定の仕事やプロジェクトに従事する。
※ここで注意したいのは、「外発的動機づけ」が必ずしも悪い物ではないということです。
「外発的動機づけ」には、いくつものメリットがあります。状況や個人のニーズによっては非常に有益である場合が多いです。「外発的動機づけ」が成果や成長に繋がり、個人や組織の目標達成を促進する要素ともなります。
最初のきっかけは、報酬や賞賛が目的で(外発的動機づけ)物事を行っていたとしても、次第に自分の中でやる気やモチベーションが高まってきて、「内発的動機づけ」が高まっていくことも充分に有り得ます。
ミッドライフクライシスで苦しいあなたへ
30代後半、中年期に差し掛かった時に「自分は何のために頑張って来たのだろう」と不安や虚しさに襲われてしまうミッドライフクライシス。その根本を辿ると、実は幼少期からの周りの期待、親から認めて貰うためにはどうしたら良いのだろう、世間体に恥じないようにと一生懸命、「外発的動機づけ」で生きてきた人が少なくありません。
私は本当はどうしたいのか、自分の本音は一体なんだろうか。
やってみたいこと、心がワクワクすること。
気持ちに蓋をせず、チャレンジしてみませんか?
子どもの頃にただただ夢中になっていたこと。その時の感情。
思い出してみませんか?
自分の本音を押し殺し、「内発的動機づけ」よりも「外発的動機づけ」だけを優先し生きていくと、人生後半戦は物凄く苦しく、辛くなってしまう恐れがあります。人生の折り返し地点を過ぎた頃から、「私の人生、これで良かったのだろうか…」「私は私の人生を生きてきたのかな…」と、人生に行き詰まり感を感じてしまうのです。
“あなたは本当はどうしたいですか?”シンプルに、自分の心の声に耳を澄ませてください。「内発的動機づけ」を意識して、何度も何度も自分に問いかけてください。
ミッドライフクライシスに陥ったとき、それは『人生の転換期』であり、本当のあなたを生きるチャンスです。
あなたの今後の人生が、さらに輝きますように。
今回もお読み頂き、ありがとうございました。