克服法

【心理師が解説】物価高でも守りたい、
ミッドライフ世代の心と暮らし

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こんにちは。

本日は訪れてくれて、ありがとうございます!

筆者について

私は、公認心理師の下地まいこと申します。
オンラインカウンセリングルーム『KOKORO保健室』を運営しています。

特に、30代後半から50代の女性が直面する心の揺らぎや人生の岐路「ミッドライフクライシス(中年期危機)」を専門としています。

📍プロフィールは【こちら】です。
📍【note】も、やってます!😉💖

この記事は令和7年の夏に書いておりますが、最近、スーパー等で「えっ、また値上がり!?」と驚くことが増えていませんか?
ニュースでも、食品や日用品の値上げはもはや“日常”のように報じられています。

特に40代〜50代の女性は、家計を守る立場でありながら、自分の楽しみやリフレッシュ時間も必要な時期ですよね。節約は大事ですが、心の潤いまで削ってしまうと、気持ちがカサカサになってしまいます。

ミッドライフ世代の女性にとって、心を満たす時間や小さな喜びは、ただの贅沢ではなく“心の栄養”です。これは、ミッドライフクライシスを軽くするためにも欠かせない要素になってきます。

今回は、物価高の中でも心豊かに過ごすための“ちょっと贅沢”の工夫と、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお伝えします。

1. 「量より質」で、心の喜びを優先!

物価高の今こそ、「たくさん買う」から「良いものを厳選して買う」という視点に切り替えるチャンスかもしれません。たとえば、普段は安価なインスタントコーヒーを飲んでいるけど、週末だけはお気に入りの豆を丁寧に挽いて淹れる。この「特別感」は、気持ちの切り替えや一日の質を上げてくれます。

これは、自分の心を豊かにする行動です。「自分のための優先順位を意識的に決める」という考え方に基づいています。他の出費を削ってでも、自分が本当に喜ぶ部分にはお金をかける。この選択は、日々の暮らしにメリハリを生み、自分へのご褒美にもなります。

コーヒーを淹れる数分間は、誰にも邪魔されない自分だけの時間。香りや味わいに集中することで、心のゆとりが生まれます。

限られたお金や時間だからこそ、自分が本当に喜ぶ部分には惜しまず投資する。その積み重ねが、日々の満足感や充実感を高めてくれます。

大切なのは、「何にお金をかけるか」を自分で選択することです。他人の価値観や流行に惑わされず、自分の心が本当に喜ぶものを見極めていきましょう。

あなたが「ここだけは質を落としたくない」と思うものは何ですか?

2. 時間を贅沢に使う

贅沢というと、お金を使うことを思い浮かべる人が多いですが、本当の贅沢は「時間の使い方」にもあります。

たとえば、休日の朝にあえて予定を詰め込まず、ゆっくりと朝日を浴びながらお気に入りのマグカップでお茶を飲む。
あるいは、夕方に少し遠回りして、海辺や公園をのんびり散歩してみる。自宅や車など、生活空間の一部を丁寧に掃除してみる。家族と一緒に何もせず、とにかくだらだらと過ごす。

こうした“あえて急がない”時間の使い方は、心にゆとりを取り戻し、日常に豊かさを運んでくれます。
忙しさに追われていると見過ごしてしまう季節の移ろいや、道端の花の色、空の表情。
そうした小さな景色に気づけるのは、時間を丁寧に味わっている証拠です。

時間を贅沢に使う習慣は、心の余白を広げ、毎日の満足感をぐっと高めてくれます。

1週間のなかで「自分のためにゆったり過ごす時間」をどんな瞬間に確保したいですか?

3. “おうちご褒美”で、心もほぐす

物価高で外食のハードルが上がっても、「ちょっと贅沢したい気持ち」まで我慢しすぎると、心がくたびれてしまいます。

そこでおすすめなのが、外食1回分の予算を使って、自宅で“ご褒美ごはん”を用意する方法です。
たとえば、週末に野菜たっぷりのスープや煮込み料理を作って冷凍しておく。
平日の疲れた日にそれを温めて食べれば、お腹も心もじんわり満たされます。

「自分を大切にしている」という感覚は、安心感や前向きな気持ちを育てます。
この感覚は、いくらお金があっても自動的に手に入るものではなく、自分で意識して育てていくもの。そして、お金がないからといって育たないわけでもありません。

日々のちょっとした工夫や習慣の中で、自分をねぎらう気持ちはしっかり育ちます。

疲れた日に「これがあれば救われる」と思える“おうちご褒美”は何でしょうか?

4. お金は“経験”に変える

物価が上がり、同じ金額で買えるモノが少なくなっている今、「形のあるモノ」にお金を使っても、以前ほどの満足感が得られないことがあります。もちろん、体験やサービスも値上がりの影響を受けていますが、それでもなお、心を動かす経験は、その価値が時間とともに薄れることがありません

友人とのホテルランチ、日帰り温泉、小さな旅行、短時間の習い事体験…そうした“時間を味わうお金の使い方”は、形としては残らなくても、心の中に長く残り、私たちの内面を豊かにしてくれます。忙しい日々の中では、目に見えるモノを買うよりも、心がほぐれる時間や新しい刺激を得ることの方が、気持ちを前向きにしてくれます。

楽しい経験は、日常に戻った後もふとした瞬間に思い出され、そのたびに小さな元気をくれるものです。

だからこそ、「これはやってみたい」「行ってみたい」と思ったことには、ためらわずにお金を使ってみましょう。

それは単なる消費ではなく、自分の心を育て、日々を彩る“未来への投資”になります。

あなたが「今だからこそ体験したい」と思うことは何ですか?

物価高でも、心の豊かさは守れる

節約は大切ですが、それが自分の喜びや安心感まで削ってしまっては本末転倒です。ミッドライフクライシスを専門とするカウンセラーとして、私はこの時期の女性たちに、何よりも心の健康を優先してほしいと願っています。

物価高の中、私たちは無力感を覚えがちです。しかし、限られた予算や時間の中で「これは私の心を喜ばせるもの?」と問いかけ、小さな選択を大切に積み重ねることで、「自分で自分の幸せを選べる」という感覚が育まれます。これは心理学でいう「自己効力感」を高め、心のガソリンとなるものです。

節約は、自分を縛るものではなく、本当に大切なものを守るための手段です。物価高という困難な状況だからこそ、自分の心と向き合い、心の豊かさを守る選択をしていきましょう。

その積み重ねが、これからの人生を自分らしく、しなやかに過ごす力になっていきます。

「物価高のいま、あなたは何を手放し、そして何を大切に守りますか?」
サバンナ八木さんの生き方に学ぶ:ミッドライフクライシスの乗り越え方【後編】ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー 【前回】に引き続き...

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筆者あとがき📚

毎朝テレビをつけると「値上げ」のニュースばかりで、気持ちが少し憂鬱になります。スーパーに行けば、お菓子の値段や中身の量の少なさに驚くこともしばしば。

そんな日常の中で「もっと真剣にお金のことを考えなくては…」という不安が、私の大きな原動力になりました。

まずは収入と支出を徹底的に把握し、無駄な出費がないかをチェック!ランクを落としても問題ないものは落とし、その分「ここだけは譲れない」というものは、多少お金をかけても維持する。

さらに、家の掃除や片付けをして日々を快適に過ごす努力をする。不用品を売るなど、できることは意外と多くあります。

「節約=つらい」という先入観をいったん脇に置き、日々の暮らしを心から豊かにするために何を選び、何を手放すか。

そんなふうに価値観を見つめ直す作業に、今まさに取り組んでいます。

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今回の記事が、物価高の中でも心を少し軽くするヒントや、生活を見直すきっかけになれば幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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あなたの「私らしい」道を、KOKORO保健室で。

物価高は、どうしても家計や暮らしに重くのしかかってきます。
「また値上げか…」と感じるたびに、不安や焦りが強くなるのは自然なことです。

けれども、この状況をきっかけにお金との付き合い方や、自分の価値観を見直すチャンス ととらえることもできます。

「節約=我慢」ではなく、「本当に大切なものにエネルギーやお金を使う」という意識に変えていくと、心の豊かさが守られていきます。

小さな行動の積み重ねが、安心感や自己効力感アップにつながります。
「私にはやれることがある!」と思えたとき、不安は少しずつ和らぎ、暮らしにも前向きさが戻ってきます。

もし「自分らしい暮らし方や価値観を整理したい」と感じたら、ぜひ「KOKORO保健室」にご相談ください。一緒に価値観を見つめ直し、人生後半戦をより充実したものにするための戦略を考えていきましょう。

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