心の健康

ミッドライフクライシス×5月病?中年の心が疲れる季節に必要なこと

ミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー

こんにちは。当ブログを訪れてくださり、ありがとうございます。

私は、公認心理師の下地まいこと申します。オンラインカウンセリングルーム『KOKORO保健室』を運営しています。特に、30代後半から50代の女性が直面する心の揺らぎや人生の岐路に寄り添うことを得意としています。中でも「ミッドライフクライシス(中年期危機)」に特化したサポートを行っています。

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📍最近、【note】はじめました!😉💖

「なんとなくやる気が出ない」
「眠っても疲れが取れない」
「自分だけ取り残されている気がする」

そんなふうに感じやすい5月。
新年度の緊張がゆるみ、ゴールデンウィークも終わった頃、心にふと重さを感じる人が増えます。

これは「5月病」とも呼ばれる、季節性の心身の不調。

そして、中年期に訪れる心の揺らぎ─ミッドライフクライシスが重なると、さらに気持ちが沈みやすくなります。

今回は「ミッドライフクライシス×5月病」をテーマに、
この時期をどう乗り越えるかを考えてみます。

無理に元気を出すより、
「こう感じるのも自然なこと」と認めてあげること。
それが、回復への第一歩になります。

「5月病」は正式な病名ではない!

まず前提としてお伝えしたいのは、「5月病」というのは医学的な正式名称ではないということです。
これは、新年度の環境変化や緊張感からくる心身の疲れが、ゴールデンウィーク明けに出やすい状態を指した、いわば俗称なのです。

よく見られる症状としては、

・やる気が出ない
・朝起きられない
・食欲がない
・人と関わるのが億劫
・気分が沈む、イライラする

といった、軽度の抑うつ状態や適応障害に近い反応です。

かつては「新入社員」や「大学1年生」など、若年層に多いとされていましたが、
今では年齢に関係なく、特に40代・50代でも多くの方が感じる季節性の不調です。

5月は「ミッドライフ世代」の心が揺れる時期

中年期にさしかかると、身体のホルモンバランスの変化や人生の折り返しを感じるような出来事(親の介護、子どもの成長、自身のキャリア停滞)など、心の揺れや不安が日常的に起こりやすくなります

そんな背景に、季節による気圧の変動、湿度の高さ、曇り空の多さ、さらにはゴールデンウィーク後の社会的なリズムの変化が重なることで、気分が落ち込んだり、疲れを感じやすくなるのは自然なことです。

このブログの筆者(KOKORO保健室:下地)自身、梅雨の走りのようなジメジメした毎日に頭が重く感じたり、何をするにも腰が上がらない日が続いています💦

家事や育児はこなせるけれど、「書こう!」と思っていたブログにも手がつかず、
「こんなことでいいのかなぁ…」と自分を責めそうになる瞬間もあります。

でもそういう時は、こう思うようにしています。

「疲れが出るのは、ちゃんと頑張ってきた証拠なんだ!」

4月に始まった新しい生活、環境の変化。ひと区切りのタイミングでペースを落としたくなるのは自然なこと。それはきっと“怠け”ではなく、“調整”なのです。

たとえ自分の環境は変わらなくても、身近な人の環境の変化を受け止めるだけでも、人の心と身体は知らず知らずに疲れていきます。

「頑張る」より「整える」5月は“調整の月”に。

5月に無理して頑張ろうとすると、心と体のバランスをさらに崩してしまうことがあります。この季節は、大きく進むよりも「調整」「メンテナンス」に重きを置くことがおすすめです。

たとえば、

・運動や散歩を習慣にして、身体から整える
・食事を見直し、胃腸にやさしいものを取り入れる
・家の中の環境(衣替え、片づけ)を整えて気持ちの停滞感を減らす
・SNS断ちや、スマホの使用を見直す
・新しい学びを始めるよりも、今あるものの棚卸しをしてみる
・好きな香りや、少し高めのスキンケアで自分を労わる

中年期は、人生の“中間地点”を生きる私たちにとって、リズムを立て直す力が必要な時期でもあります。

この時期に「してはいけない」こと

この季節、自分に対して厳しくなりすぎないことが大切です。

・「ちゃんとやらなきゃ!」
・「もっと頑張らないと!」
・「他の人はうまくやっているのに!」

こうした言葉は、今のあなたを追い詰めるだけ。
頑張り屋さんほど、自分を責めてしまいがちです。

「今はこんな時期なんだ」と自分に言ってあげる

ミッドライフ(中年期)に差しかかった私たち世代にとって、
この時期の不調は、ただの「春疲れ」では済まされないこともあります。

なので、5月の不調を感じている方は、けして自分を責めないでください。
何か大きな成果を出さなくてもいい。誰かと比べなくていい。

今感じている疲れや気持ちの重さは、あなたが怠けているからではなく、自然の流れと、人生の節目が重なっているからこそのことなのです。

「今は、こういう時期なんだな」と自分に声をかけてあげてください。
自分を労わるその優しさが、回復の第一歩になります。

あなたの“今”も、きっと誰かの希望になる

もし今、あなたが疲れていたとしても、
その姿が「無理しなくていいんだ」と誰かの安心につながるかもしれません。

ミッドライフ世代の私たちは、まだまだこれから。
調整しながら、迷いながら、一歩ずつ進んでいく人生も悪くありません。

今、季節と心がゆらぐ中にいるあなたに、そっと伝えたいです。

「心が疲れるのは、ちゃんと生きてる証」
「何もしない日も、ちゃんとあなたを支えている」

どうかご自分に、やさしく、ていねいに。

※ミッドライフクライシスに関するご相談のお申込みは、ホームページやLINEから受け付けています。

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