ーKOKORO保健室のブログへようこそー
本日の内容は、「心の健康」についてです。前回に引き続き、ミッドライフクライシスを乗り越えようとするときに遭遇する、心の健康を害する第三者の存在(要注意人物)に焦点を当てたお話をお伝えします。
前回の振り返りとなりますが、あなたがミッドライフクライシスに悩み、克服しようとする時、あなたの変化や挑戦を阻害するような態度をとる身近な人を「要注意人物」と表現しています。
なぜ、あの人はあなたの挑戦や変化を応援せず、阻害するような発言や態度をとるのか?
要注意人物の心理的メカニズム
・あなたへの嫉妬心
ミッドライフクライシスを乗り越えようと苦しみながらも前へ進もうと挑戦するあなたの姿が、羨ましいと思っている。幾つになっても成長、変化しようとするあなたの姿をみて、このまま1人で取り残されそうで、不安になっている。
・自分の生き方を正当化したい
ミッドライフクライシスを乗り越えようとすることは、並大抵のことではありません。自分の人生の見つめ直しや、新しい事への挑戦、変化を恐れず前に進む決意が必要です。心の中で「人生このままではいけない。」と感じていても、人生を本気で考え、行動にうつす人はそう多いわけではありません。要注意人物は、あなたの挑戦を阻害することで、「自分はこのままで良いんだ」と、その人自身の人生を正当化しています。
・他人軸で生きている
あなたの挑戦や変化を応援できないのは、要注意人物が「他人軸」で生きているからです。
「他人軸」とは、他人の評価ばかり気にして行動し、自分の考えを持たないことです。その人にとっては、自分の考えや意思をはっきり持たず、周りに合わせて生きることが当たり前になっているのです。なので、「自分軸」を持ち、ミッドライフクライシスと本気で向き合っているあなたとは基本的な考えや生き方が違うのです。
要注意人物への対応や考え方
・距離を置く
もし、その人と距離を置くことが可能な場合は、なるべく距離を置くようにしましょう。何故なら、以前にもお伝えしましが、人間には元々「ホメオスタシス」という強力な力が備わっています。要注意人物の存在によって、あなたのミッドライフクライシスを克服しようとするモチベーションが下がってしまったり、自信を失ってしまう恐れがあるからです。
あなたが自信を持ち、どんなことを言われても「私は私だから!」と胸を張って言える時まで、少し心の距離を保った方が賢明です。身近な相手だと、現実的にはなかなか難しいと思いますが、あなた自身の話題を避けるなどをして、挑戦を阻害されないように心がけましょう。
・「自分軸」を強化する
あなた自身の自分軸を強化しましょう。「自分軸」とは他人軸の真逆で、「他人の考えを優先するのではなく、自分がどうしたいのかを基準に行動すること」です。「自分軸」を強化すると、他人に合わせて辛い気持ちになったり、本当の気持ちを抑えてストレスを溜めたりする必要がなくなります。幼いころから身についてる思考なので、一朝一夕で変えることは難しいかもしれません。しかし、あなた自身の考えを明確に持ち、あなたらしさを大切に生きることはミッドライフクライシスを克服するためには必須となります。日々、少しずつで良いので、「自分の考え」を明確にし、行動の基準を「自分はどうしたいのか」に置き換えていきましょう。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることができるのは、変化できる者である」(イギリスの博物学者ダーウィンの言葉)
コロナ禍を経て、世の中の価値観は大きく変わりました。時代や自分自身の年齢、取り巻く環境に合わせて、自分自身をモデルチェンジさせましょう。ミッドライフクライシスを乗り越えるために「変化」という言葉はキーポイントになります。
出来ることから少しずつ。
まずは、小さな一歩から踏み出してみませんか?