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こんにちは。
本日は訪れてくれて、ありがとうございます!
先日、友人(台湾人)とお喋りをしているなかで、台湾でも「中年の危機」はしばしば話題になっていることを教えてもらいました。
「ミッドライフクライシス(中年の危機)」という言葉は元々、海外(欧米)から入ってきた心理学用語です。しかし、日本と欧米では、その意味合いや背景に少し違いがあります。
今回はその違いを整理しながら、「中年期に感じる揺らぎ」を考えてみたいと思います。
Contents
1. 欧米における中年期の危機
欧米で語られる中年の危機は、しばしば「自己実現」や「アイデンティティの揺らぎ」と結びついています。
・仕事で成功しているのに、心が満たされない
・物質的に豊かになったのに、虚しさが募る
・「このままの人生でいいのか?」という疑問が湧き上がる
これは、“自分らしく生きる”ことを重視する文化背景の中で、内面的な探求として強調されやすい傾向があります。
2. 日本における中年期の危機
一方で、日本では少し様相が異なります。
中年期の危機は、役割の重なりや板挟みが大きな背景となることが多いのです。
実際に相談でよく聞く声
私がカウンセリングの場で耳にするのは、こんな声です。
・「家族のために頑張ってきたけれど、気がつくと自分のやりたいことがわからなくなっていた」
・「仕事では頼られる立場。でも正直、心も体も限界を感じている」
・「親の介護や子どもの進路のことが重なり、自分のことを考える余裕がない」
どの言葉にも共通しているのは、「誰かのために」と頑張ってきた結果、ふと立ち止まったときに自分自身の存在や未来が見えにくくなる、という点です。
これは日本の文化的背景とも深く関わっています。
3. 共通点と違い
まとめると―
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共通点:人生の方向性を見直したくなる節目であること
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違い:欧米は「自己探求型」、日本は「役割葛藤型」
つまり「中年の危機」という同じ言葉でも、その顔つきは文化的背景によって変わるのです。
4. 役割と夢を見直すタイミング
中年期に訪れる迷いや不安は、「危機」というよりも、これまでの自分の働き方や役割の重なりを見直すチャンスと考えられます。
欧米式に“自分の夢を追い直す”形でも、日本的に“役割のバランスを整える”形でも、どちらも自分なりの歩みを調整するきっかけになります。
立ち止まって「自分は今、何を大事にしているだろう?」と考えることは自然なことです。焦らず、自分のペースで少しずつ整理していけばよいのです。
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筆者あとがき📚
私自身のミッドライフクライシスは、まさに「役割と夢のハイブリッド型?」のように混乱していました。フルタイム仕事や家庭での責任をこなす一方で、「自分は本当に何をやりたいのか?」という問いが頭の中でぐるぐると巡り、日々の迷いを放置していたのです。
少しずつ自分と向き合い、「自分はどうしたいのか?」を整理し、考えを明確にすることで、混乱の原因が見えてきました。そして、自分に合った行動の取り方や考え方を学ぶことで、少しずつ現実の行動に移せるようになったのです。
この経験を通して学んだのは、迷いや不安は決して避けるべきものではなく、自分の価値観や希望に気づくきっかけになるということです。立ち止まって考える時間を持つこと、自分の気持ちを丁寧に見つめること、それが前に進む力につながるのだと実感しました。
あなたは今、夢について悩んでいますか?
それとも、役割からの葛藤で心が揺れていますか?
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今回の記事が、海外と日本での中年期の違いを知るきっかけとなり、読者の皆さんが「自分の迷いは自然なものだ」と感じられる一助になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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あなたの「私らしい」道を、KOKORO保健室で。
中年期の迷いや葛藤は、自分の価値観や生き方を見つめ直すチャンスでもあります。立ち止まって考える時間を大切にしながら、自分らしい道を少しずつ整えていきましょう。
オンラインカウンセリングルーム 「KOKORO保健室」では、ミッドライフ世代の女性が抱える心の揺らぎや葛藤に寄り添いながら、自分らしい生き方を見つけるサポートをしています。
1人で考え込まずに、専門家と一緒に自分の心の声を整理しながら、日々の選択やこれからの方向性を見つけていきましょう。
