ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー
ミッドライフクライシスに悩んでいる方の多くが、将来への不安や変化に対する恐れを抱えることがあります。その中でも、不安との付き合い方が大切です。
不安を感じる時、私たちは通常「不安ゼロ」が理想的だと思いがちです。しかし、実は不安が全くない状態は必ずしも良いわけではありません。逆に、不安が強すぎると行動することすら困難になる場合があります。
今回の記事では、不安の「U字カーブ」を例に、どのように適度な不安感を活かすかについてご紹介します。
ぜひ、最後までお読みください。
Contents
不安の「U字カーブ」とは?
不安の「U字カーブ」をご存じでしょうか?
以下の表をご覧ください。
不安の「U字カーブ」とは、不安がゼロでもなく、過度でもなく、適度な不安が私たちのパフォーマンスを最大限に引き出すという考え方です。この理論は、心理学者による「ヤーキーズ・ドッドソンの法則」に基づいています。
「ヤーキーズ・ドッドソンの法則」とは?
ヤーキーズ・ドットソンの法則とは、適度な緊張状態(ストレス)の時、人は最適なパフォーマンスを発揮できるとする法則です。
不安が全くない状態では、私たちは自信過剰になり、注意を怠ったり、リスクを見逃してしまう可能性があります。一方で、不安が強すぎると、恐怖やプレッシャーで動けなくなり、行動にブレーキがかかります。
この2つの極端な状態に対して、最適なパフォーマンスを発揮できるのは、「適度な不安」を感じるときです。この状態では、適切なリスク意識を持ちながらも、前向きに行動することができます。不安がゼロでは無防備に、逆に不安が強すぎると挑戦できない。だからこそ、不安は完全になくすべきものではなく、適切に活用するべきものだと考えられています。
不安ゼロ vs. 不安100:登山の例
たとえば、登山をするシチュエーションを考えてみましょう。
不安ゼロの状態
もし登山の時に不安感がゼロで、自信がありすぎるとどうなるでしょうか?「自分なら何があっても大丈夫」と油断してしまい、安全確認を怠ったり、装備を軽視したりするかもしれません。この結果、滑落したり、迷子になったり、命にかかわる事故につながる可能性があります。これは「無防備な失敗」です。
不安100の状態
一方で、不安が100の状態になるとどうでしょうか?「怖くて動けない」「足がすくんでしまう」というように、恐怖心が強すぎて一歩も踏み出せなくなります。挑戦する気持ちがなくなり、何もしないままその場に留まってしまうでしょう。これもまた、「挑戦できない失敗」といえます。
適度な不安感を持つことが大切
重要なのは、この2つの極端な状態ではなく、適度な不安感を持つことです。適度な不安は、「慎重に準備をしよう」「リスクに備えよう」といった前向きな行動を促します。登山においても、「山の天候や自分の体力に注意しよう」「安全装備をしっかり整えよう」と、リスクを意識しつつ冷静に対処することができるのです。適度な不安感があれば、挑戦しながらもリスクを管理し、最良の結果を引き出すことができます。
日常生活で不安を味方につける方法
登山だけでなく、日常生活においても同様です。例えば、新しい挑戦や家族や人間関係の変化に直面する時、適度な不安を感じることが健康で自然な反応です。
不安を感じたら、以下のように対処してみましょう。
①目標を小さく設定する
不安が大きすぎる場合は、いきなり大きな目標に取り組むのではなく、できることから少しずつ進めましょう。例えば、仕事の新しい挑戦なら、小さなステップで徐々に慣れていくのが効果的です。
②計画を立てる
不安がある時は、行動の具体的な計画を立てることで、安心感を得られます。登山の例では、ルートや天気をしっかりと調べ、装備を整えておくと同じように、日々の挑戦に向けても準備をしっかりと行いましょう。
③自分を信じる
過度な不安は自信の欠如からくることもあります。これまでの自分の経験や成功を振り返り、「これまで乗り越えられたことがあるから、今回もできる」と自分を信じることが重要です。
④適度なリスクを受け入れる
全てのリスクを避けることは不可能です。不安を感じるのは自然なことなので、その感情を完全に消そうとせず、リスクを管理しながら進んでいく姿勢が大切です。
不安を原動力に変えて挑戦する
実は、私(KOKORO保健室カウンセラー下地)自身も新しい挑戦に直面するときに不安を感じることがあります。不安がゼロだったら安心して進むことができそうですが、そこで立ち止まることなく、むしろその不安を原動力に変えることができれば、最高の結果に結びつけることができるのだと信じています。(不安がゼロだと、私の性格上、調子に乗って失敗することが目に見えています…💦)
不安は私たちに危険を知らせ、慎重に準備をするように促してくれる大切なサインでもあります。大切なのは、その不安に飲み込まれることではなく、そこから一歩踏み出す勇気を持つこと。これまでの経験からも、不安を感じつつ行動したときこそ、学びや成長を得られる瞬間が多かったように思います。
不安を力に変えて、未来への一歩を踏み出しましょう
私がカウンセリングで伝えたいのは、不安は決して敵ではないということ。むしろ、適度な不安感を抱きながらも、それを自分の力に変えていくことができれば、新しい道が開けるということです。
どうか、あなたもその不安を味方にして、一歩を踏み出してみてください。不安があるからこそ、あなたは準備ができているし、成長のチャンスが目の前にあるということを忘れないでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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