ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー
前回、「終活」とミッドライフクライシスの共通点について記事を書きました。
今回は【後編】となります。中尾彬さんの著書「終活夫婦」を読んだ感想や印象に残った部分と合わせて、ミッドライフクライシスと「終活」についてお伝えします。
最後までお読みいただけると幸いです。
「活動」は生きていくためにやること
著書のなかで中尾さんが、「終活」について語る場面があります。
ただ「終活」というぐらいで終わりの活動をしているわけだから。
やっぱり活動なんだよ。活動っていうのは生きていくためにやることであって、死に支度ではない。だったらどれだけ楽しくやれるか、だ。所詮、この世のことはすべて遊びなん だから。
引用:「終活夫婦」
私はこの言葉になんだか、とても感銘を受けました。
ミッドライフクライシスを乗り越える過程で、人は様々な苦悩に遭遇します。
本当の自分が分からない、自分の価値観が明確にできない、やりたいことが見つからない、この先どこに向かっていけば良いのか分からない…など。KOKORO保健室を訪れる方は、必死で今後の生き方・人生について真剣に悩み、苦しんでいます。
しかし、その苦悩の過程も、「今後、さらにより良く生きるための活動(時間)」だと捉えると、少し前向きな気持ちになることが出来ます。
要は、物事は捉え方や解釈によって良くも悪くもなるということです。
中尾さんの「どれだけ楽しくやるか」という言葉から分かるように、何を始めようとするときに中尾さんはまずご自身の「感情」を何よりも優先、大事にしています。
KOKORO保健室でのカウンセリングやワークの中においても、ミッドライフクライシスを乗り越えようとするとき、まず「感情」に焦点を当て重要視していくことからスタートします。
ミッドライフは、人生における中間地点。せっかくなら、しっかりと立ち止まり、自分の価値観を明確にして、今後の人生が自分が心から納得できるような「転機」にしたいものです。
ミッドライフクライシスを乗り越えること。それは、今後あなたがより良く生きるための活動です。
処分には「体力」がいる
中尾さんは「終活」を意識しはじめた過程で、千葉のアトリエ、沖縄のセカンドハウスなどを売却しました。そのエピソードの中で、このような事を仰っています。
結局、人間にはどうにもならない時が必ずやってくる。千葉のアトリエ。沖縄のセカンドハウス、そして東京のマンションと家も三つになって、それをうまくまわして楽しくやっていたつもりでしたが、一度、歯車が狂いだすと、あそこもここもとがたがたと崩れ出した。本当に動けなくなってからでは、何もできない。もうなるべく自分たちの生活を縮小させていかないといけない時期がきたんだなと思いました。
引用:「終活夫婦」
「本当に動けなくなってからでは、何もできない・・・」
私は、この言葉に色々と考えさせれました。
例えば、予防接種。予防接種は、健康な時に行うことで病気を予防し、将来の健康を守るために行います。熱が出ていたり、体調が悪い時には受けられません。
例えば、雨の日。雨が降っている中、カッパや傘が必要になっても、濡れずに雨具を買いに行くことができません🌂
人生の過程においても「予防」が大事なんですね。この先の人生に何が待っているのかを現実的な目線で考え、人生の各段階で適切な行動や対策を取ることが大事だと思います。
ミッドライフクライシスを軽やかに乗り越えるためには、1日でも元気なうちに「今」行動を起こすことが重要なんです。
「処分には体力がいる」と本書で記載されているよう、人は「終活」においての断捨離に限らず何かを手放すとき(例えば、仕事を辞める、離婚する、子どもが自立する…)恐らく自分が想像しているより何倍もの、体力や気力が必要になってくるんですね。
健康な時に予防接種を受けるように。嵐が来る前に雨具を準備するように。
先を見越して、自分たちが動けるうちに大事なものを手放した中尾さん夫婦のように。
少しでも将来のことを考えられる余裕があるうちに今後の人生の再構築を始めたり、輝かしい人生の後半戦に向けての準備を整えておくことがとても大切です。
人にはどうしても捨てられないものがある
病気をきっかけに「終活」という人生の棚卸しを始めて、たくさんの物や人間関係を断捨離した中尾さん夫婦ですが、処分する決心がつかないものも多く残りました。
もしかしたら、「終活」とは、自分にとって最後まで捨てられないものは何なのかを気づいていく旅なのかもしれません。
引用:「終活夫婦」
本書の終盤には、志乃さんの言葉として、上記の一文が記載されていました。
ミッドライフクライシスを乗り越える旅も同じだと思います。
・あなたは何を手放し、何を残しますか?
・これから先の人生、何を大切にして生きていきたいですか?
ミッドライフクライシスに陥ったとき、それらの質問と向き合うチャンスです。
予期せぬ出来事に備えるためには、早めの準備と行動が必要です。少しでも将来の不安を減らし、安心して生活するためにも、今のうちにできることを始めておきましょう。
時間は、有限です。
せっかくなら、その限られた時間を十分に噛みしめながら過ごしたいものです。
ミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」は、ミッドライフにいるあなたがこの先の人生で何を重視し、どのように生きていきたいか、国家資格である公認心理師が完全マンツーマンのカウンセリングや、オリジナルのワークを通してじっくりと向き合う機会を提供いたします。
まずは、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました💖