ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー
【追悼】令和6年5月16日 俳優の中尾彬さんがお亡くなりになりました。
中尾彬さんは俳優として有名でしたが、バラエティ番組でトークを広げる姿に何度も楽しませて頂きました。
渋くてダンディ、いつまでも若々しくて元気な印象でしたが、御年81歳だったんですね。
また、おしどり夫婦で優しい旦那さん💕という印象も強かったです。生前は、奥様の池波志乃さんと一緒に「終活」されていたとのこと。
中尾さんが終活を考えたきっかけは、大病を患ったことだったそうです
(しかし、ご本人たちは「終活」という意識はあまりなく、ごく自然に行動していたそうです)
終活とミッドクライシス。この2つには、いくつかの共通点があります。
中尾彬さんの著書「終活夫婦」も読みましたので、その感想も含めて2回に渡り記事にします。
今回は、【前編】です。ぜひ、最後までお読みください😊
ミッドライフクライシスと終活の関係性
人生には多くの転機がありますが、特に注目されるのがミッドライフクライシスと終活の時期です。これらは一見異なる概念のように思えますが、実は深い関係性があります。
そもそも、「終活」とは?
「終活」とは、人生の終盤に向けた準備を指します。具体的には以下のようなものがあります。
・エンディングノートの作成(自分の希望や考え・データを整理)
・遺言書の準備(法的な手続きを経て、遺産相続などについて遺言書を作成)
・生前整理の開始(不要な物品・不動産などを見直し、手放す)
ちなみに、このブログの筆者も34歳(妊娠中)のとき、エンディングノートを書いた経験があります。その時は、特に「終活」の意識は全くなく、子供を産む前に何となく事務的な整理が無性にしたくなったからです。
所持している銀行口座やクレジットカード、保険関係など契約している諸々について、バラバラになったデータを一つ一つ整理してノートにまとめました。
ノートは、市販のものを購入し、活用しました。ワークシート形式になっていたので、進めやすかったです。全部ではなく、自分に必要な箇所だけ記入しました。
実際やってみて分かったのですが、エンディングノートは、一気に書けるものでありません💦自分の希望や考えなど心の整理、事務的なデータの整理するにはそれなりの時間がかかります。また、時間とともに考えも変化していきます。
エンディングノートは一度作成したら完成ではなく、常にそばに置き、自分の年齢や置かれている状況によって記入・訂正しながら進めくものだと実感しています。
ミッドライフクライシスと終活の共通点
ミッドライフクライシスを乗り越えるヒントを「終活」を通して考えてみます。この2つには、以下のような共通点があります。
【自分の人生を再評価する】
①人生の振り返り
②価値観の見直し
③目標の再確認・再設定
【将来への準備】
①今後の人生に向けた計画の立案
②心の安定
③安心感の確保
【関係性の見直し・修復】
①家族との対話
②友人関係
③第3者との繋がり
上記について、それぞれ解説します。
- ミッドライフクライシス:これまでの人生を振り返り、自分の達成したことや後悔していることを見つめ直す時期です。この振り返りにより、自分の価値観や目標に対する再評価が促されます。
- 終活:人生の終盤に向けて、これまでの歩みを振り返り、これからの時間をどのように過ごしたいかを考えます。エンディングノートや自分史の作成を通じて、自己理解が深まります。
- ミッドライフクライシス:この時期は、自分の価値観や優先順位が変わることが多いです。仕事や家庭、趣味に対する価値観を見直し、今後の人生において何が重要かを改めて考える機会になります。
- 終活:人生の最終段階において、自分が本当に大切にしたいことを改めて考えます。これにより、最期の時間を充実させるための活動や準備が明確になります。
- ミッドライフクライシス:新たな目標を設定することで、人生に新しい方向性を見出し、充実感を得ることができます。例えば、新しいキャリアパスや趣味の追求などがあります。
- 終活:残りの人生で達成したいことや、家族や友人に伝えたいメッセージなど、新たな目標を設定します。これにより、人生の最終段階でも有意義な活動が可能となります。
- ミッドライフクライシス:将来を見据えた新たな計画を立てることで、目標を持ち、前向きな気持ちで過ごすことができます。例えば、キャリアプランの見直しや、リタイア後の生活設計などがあります。
- 終活:エンディングノートや遺言書の作成、生前整理など、具体的な準備を進めることで、将来の不安を軽減し、安心感を得られます。
- ミッドライフクライシス:将来の不確実性に対処するために、新たな目標や計画を持つことが心の安定に繋がります。これにより、今後の人生に対する不安が軽減されます。
- 終活:具体的な準備を行うことで、心の整理ができ、安心感を得られます。例えば、エンディングノートに自分の希望を書き留めることで、家族に対する安心感も得られます。
- ミッドライフクライシス:将来の不安を減らし、安心感を持つために、経済的な準備や健康管理などを行います。
- 終活:経済的な準備や遺産相続など、将来の問題を未然に防ぐための準備を行います。これにより、自分自身も家族も安心して過ごせます。
- ミッドライフクライシス:この時期には、家族との関係を見直すことが多く、コミュニケーションを深める機会となります。家庭内の役割分担の見直しや、親子関係の改善などが含まれます。
- 終活:エンディングノートの作成や遺言書の準備を通じて、家族との対話が増えます。これにより、家族が抱える不安や疑問に対処し、関係を深めることができます。
- ミッドライフクライシス:新たな友人関係を築くことや、疎遠になった友人との再会を図ることが多いです。これにより、社会的なつながりが強化されます。
- 終活:過去の友人や知人に対して感謝の気持ちを伝えることで、関係を再構築し、心の整理を行います。
- ミッドライフクライシス:心理的な支えとなる人とのつながりを強化することが重要です。これには、カウンセリング等も含まれます。
- 終活:家族や友人との関係を強化することで、終末期のサポートネットワークを構築します。これは、安心して生活するための支えとなります。
ミッドライフクライシスと終活には、人生の再評価、将来への準備、関係の見直し・修復という共通点があります。
これらの共通点を通じて、自分自身の人生をより深く理解し、将来に向けての心の安定と安心感を得ることができるのです。また、家族や友人との関係を強化することで、豊かな人生を築くための基盤を整えることができます。
ミッドライフクライシスに悩んでいる方にとって、終活は心理的な安定をもたらし、新たな人生の目標を見つける手助けとなる重要な活動です。
今回は、ミッドライフクライシスと終活の共通点について紹介しました。
【後編】では、中尾彬さんの著書「終活夫婦」を読んだ感想を交えながら、引き続きミッドライフクライシスと終活の関係性について探っていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。