ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー
人生の折り返し地点ともいえるこの時期、心の変化に向き合う方は多いですが、実は「身体を動かすこと」が悩みを軽くする鍵になることをご存じですか?カウンセリングを続ける中で、感情の整理が進み、気持ちが少しずつ落ち着いてきたクライアントの皆様が、次に注目するのが「身体」です。カウンセラーとして、このような変化を目にするたびに、心と身体のつながりの深さを実感します。
本日は、心も身体も揺れるミッドライフクライシス世代が、運動を日常に取り入れるべき理由についてお話しします。
ぜひ、最後までお読みください。
なぜ中年期に運動が重要なのか?
中年期は心と身体の変化が顕著に現れる時期であり、その変化は人生の質に大きな影響を与えます。この時期に運動を取り入れることが重要である理由を、以下の3つの観点から詳しく説明します。
(1) 身体的な変化
中年期に入ると、以下のような身体的変化が起こりやすくなります。
①筋力の低下
筋肉量は30代後半から徐々に減少を始め、40代以降は毎年1~2%ずつ減少するともいわれています。これにより、日常生活で疲れやすくなったり、姿勢が崩れやすくなることがあります。
②基礎代謝の低下
基礎代謝(何もせずに消費するエネルギー量)は加齢とともに減少し、太りやすく痩せにくい体質に変化します。
③体型の変化
特にお腹周りに脂肪がつきやすくなるのが特徴で、見た目の変化が精神的なストレスにつながることもあります。
これらの変化は放置すると生活習慣病(糖尿病、高血圧、動脈硬化など)のリスクを高める可能性がありますが、運動を取り入れることで進行を防ぎ、健康的な体を維持する助けになります。
(2) 精神的な影響
中年期は身体的変化だけでなく、精神面でも様々な課題に直面しやすい時期です。
①ストレスの増加
仕事での責任が増える、家族の問題、老後への不安など、多くの人がプレッシャーを感じやすくなります。
②不安や抑うつの傾向
自分の若さが過ぎ去っていく感覚や、人生の限界を意識し始めることで、心の不安定さを抱える人もいます。
③自己肯定感の低下
見た目の変化や体力の衰えから、「自分はもう以前の自分ではない」と感じ、自信を失うこともあります。
運動はこうした精神的な影響に対して非常に有効です。身体を動かすことで、頭がすっきりするだけでなく、ポジティブな気持ちを取り戻すきっかけにもなります。
(3) 科学的根拠: 運動の効果
運動が心身に良い影響を与える理由は、科学的にも多くの研究で証明されています。以下はその代表的な例です。
①ストレスホルモン(コルチゾール)の減少
有酸素運動や筋トレは、ストレスの原因となるホルモンを抑制し、リラックスした状態を作ります。
②エンドルフィンの分泌
運動をすることで、脳内に「幸せホルモン」と呼ばれるエンドルフィンが分泌され、幸福感や達成感を感じやすくなります。
③脳の健康を保つ
運動は認知機能を向上させ、記憶力や集中力を高める効果があることが分かっています。特に中年期以降は認知症予防としても注目されています。
④睡眠の質の向上
運動習慣を持つ人は、深い睡眠を得やすく、睡眠不足によるストレスや疲労感が軽減されます。
多くの研究で、定期的な有酸素運動(ウォーキングやランニング)は、抗うつ剤と同等の効果を発揮する場合があることを示しています。
運動がもたらす心の変化
続いて、運動が心に与える変化について、カウンセラーとしての視点から掘り下げてお伝えしたいと思います。
(1)自信の回復:自分自身を好きになれる変化
『KOKORO保健室』のクライアント様の中には、外見や体力の衰えを気にして自信を失っている方も少なくありません。しかし、運動を通じて身体が少しずつ変わり始めると、「自分は変われる」という感覚が芽生えます。例えば、姿勢が良くなったり、服が以前より似合うようになると、それだけで自己イメージが改善されます。
「運動を続けられている」という実績は、自分自身を信じる力を育てる大きな一歩です。
小さな変化が大きな自信へと繋がっていくんですね。
(2)達成感:小さな成功が心を満たす
運動は目標を設定し、それを達成するプロセスを楽しむことができます。たとえば、「週3回ウォーキングする」「スクワットを10回から始める」といった簡単な目標でも、それを達成することで自己効力感(『私はやれば出来るんだ!』という気持ち)が高まります。
「私はやれば出来るんだ!」という感覚は、他の生活の場面でも前向きな行動を促します。
(3)リフレッシュ効果:心を解放する時間を作る
運動中は、頭を悩ませていた問題や日常のストレスを一時的に忘れることができます。特にウォーキングやジョギングのような単純なリズム動作を繰り返す有酸素運動では、心が自然とリラックスする傾向があります。
忙しい日常の中で、運動は「自分だけのリセット時間」を作る貴重な機会となります。カウンセラーとして、心を整える方法の一つとして運動をぜひ取り入れてみて欲しいと提案することもあります。
中年期の今こそ!運動が心と体に与える影響を体感しよう
運動は、ミッドライフクライシス世代にとって、心と身体の両方を整える力強い味方です。身体的な健康を保つだけでなく、心の健康を支え、自分らしさを取り戻すきっかけになります。
運動を日常に取り入れることは、最初は少しハードルが高く感じられるかもしれません。でも大切なのは、「完璧を目指さないこと」です。たとえば、「週に1回、10分だけ散歩をする」でも十分な一歩です。少しずつでも続けることで、自然と習慣になり、効果を実感できるようになります。
KOKORO保健室カウンセラー(下地)自身も、忙しい日々の中で運動を取り入れるのに工夫をしています。たとえば、家事のお風呂上りに軽いストレッチをする、エレベーターではなく階段を使用する、というような小さな行動から始めました。続けるうちに、身体が軽くなり、気分も前向きになるのを感じるようになりました。
大事なのは、「楽しむこと」を優先することです。お気に入りのスポーツウェアを少しずつ揃える、ウォーキング中に好きな音楽を聴く、自然の中でリフレッシュするなど、自分にとって心地よい方法を見つけてみてください。
その為には自分の性格や特徴をよく把握し、運動を継続出来る仕組みづくりが重要です。
運動を習慣化することで、中年期以降も「動ける身体」と「クリアな心✨」を保つことができます。ぜひ、あなたもできることから始めてみてください。「KOKORO保健室」では、心のサポートをしながら、心身の健康を整えるお手伝いをしています。(元養護教諭(保健室の先生)で健康教育に長年携わってきたカウンセラーだからこそ、お伝えできることがあります)
一緒に新しい一歩を踏み出しましょう!カウンセリングのお申し込みは、HPや公式lineからどうぞ。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました😊