ーミッドライフクライシス解消に向けてのオンラインカウンセリングルーム「KOKORO保健室」のブログへようこそー
本日の内容は、「ミッドライフクライシスを自覚すると得られるもの」についてです。
今回は、ミッドライフクライシスを自覚する難しさとは裏腹に、一度気づくとどのようなポジティブな変化に繋がるかをお伝えします。
Contents
ミッドライフクライシスを自覚する人は少ない!?
ミッドライフクライシスを自覚する人は少ないと言われています。その理由はいくつかあります。まず、人は自分の感情や行動の変化を正確に、そして客観的に把握しにくいことが挙げられます。そのため、ミッドライフクライシスに陥っていることに気づきません。また、社会的な期待や自己イメージとのギャップに気づくことが抵抗を生むこともあります。
家庭と仕事のギャップに悩むMさんの事例
Mさんは、43歳の女性。家庭と仕事の両立に毎日疲弊しています。ある日、仕事に向かう途中で急に涙が止まらなくなってしまいました。心身ともに限界だったのです。Mさんは、20代の頃にはキャリアを追求する一方で、家庭も大切に育てたいという理想がありました。しかし、43歳になった現在、任された仕事のプレッシャーや会社からの期待と、家庭での母親としての役割・家事などのタスクにより、心身ともに疲弊しつつ時間に追われ慌ただしい日々を送っています。仕事と家庭、どちらも大切にしたいという理想を持つMさん。仕事や家庭の忙しさに追われる中で、心の変化や不安が徐々に蓄積されていたのにもかかわらず、本人はそれに気づかないふりをしていました。
「ワーク・ファミリー・コンクリフト」とは
Mさんの状況を具体的に分析すると「ワーク・ファミリー・コンクリフト」にあると考えられます。
日本には昔から「あちらをたてればこちらがたたず」という表現がありますが、私たちは様々な集団に属していて、それぞれの集団で役割を担っています。この複数の役割を同時に遂行しようとする際に感じる葛藤を役割葛藤と呼びます。このうち、特に家庭での役割と職場での役割の間で生じる役割間葛藤を「ワーク・ファミリーコンフリクト」と呼びます。共働き世帯が増えてきたことで、ワーク・ファミリーコンフリクトの解消が重要視されるようになって来ました。
【引用】ウェウナレ人事・総務向け「ウェルビーイング経営」
サポートメディア(運営:イーウェル)
https://www.wel-knowledge.com/expert/business_column_6.html
仕事と家庭、どちらも大切にしたい気持ちが強くあるからこそ、「時間的な制約」・「ストレスコントロール」・「求められる行動」など3つの要因が大きく影響することによって❝葛藤❞ が生まれます。
Mさんは元々の性格として、どちらかと言うと 社会的な期待に合わせようと努力し、自分の本心や欲望を抑えがちな傾向がありました。人間、自分自身のイメージは、外部からの期待や評価によって形成されることがあります。そのため、Mさんも「自分はいつも一所懸命で、すべてのことを完璧にこなす必要があるんだ!」と思い込んでいたのです。20代の頃から描いていた理想(家庭も仕事も大切にしたい)を持つMさんにとって、長い時間かけてじわじわと…自分自身を客観的に見つめづらくなってしまい、最終的に自分を見失ってしまったのかもしれません。Mさんは、仕事や家庭の忙しさに追われる中で、感情や欲望を押し殺すことが習慣となり、最終的にはストレスが爆発的に現れたのだと推測されます。
Mさんの場合、自分が「ワーク・ファミリーコンフリクト」を起しているという事実を把握し、その改善にアプローチする必要があります。
ミッドライフクライシスを自覚できたら人生が好転する
Mさんの事例のように、責任や役割が増してくるミッドライフクライシス世代にとっての悩みは表面上分かりづらく、なかなか自覚しずらいものです。ストレスが爆発的に現れる前に、自分の内面を客観的・冷静に見つめる作業が必要です。心に抱いた小さな違和感(サイン)を見逃さずに、自分の素直な感情と向き合いましょう。
その結果、自分自身の大切にしたい価値観や、本当の欲望を明確に理解しやすくなります。また、他人との関係もより健全なものになっていきます。自分の心身の状況を把握し、「ここまでは出来るけれど、ここから先はどうしても厳しい」と素直に周囲に伝えることで他人からのサポートがこれまで以上に受けられやすくなるためです。そうすると自動的にストレスが減っていきます。ストレスが減り、心身ともに余裕がでると、新たな目標や夢を発見しやすくなって、人生が好転していきます。
小さなサインに気付いたあなたはとてもラッキーです!!そのサインに真正面から向き合い始めることは、より充実した人生への一歩を踏み出すことに繋がっていくのですから😉✨
本日も、最後までお読み頂きありがとうございました。