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本日の内容は、「燃え尽き症候群」についてです。
中年期に多い「燃え尽き症候群」の危険性や、対処法をお伝えします。
ミッドライフクライシス世代「燃え尽き症候群」に注意
中年に差し掛かると、多くの人々が人生において大きな変革期に直面します。ミッドライフクライシスと呼ばれるこの時期は、新たな方向性を模索し、達成感や充実感を見つける機会でもあります。しかし、この過程で注意すべき重要な側面があります。
それが、「 燃え尽き症候群(バーンアウト)」です。
燃え尽き症候群とは何か?
燃え尽き症候群は、一つのことに打ち込んでいた人が、何かのきっかけでやる気を失い、スランプに陥ること。過度のストレスや圧力、疲労によって引き起こされる心身の疲労症状のことを言います。ミッドライフクライシスに直面する人々は、新しい目標の達成、家庭とのバランス、キャリアの重圧、社会的期待など、様々なストレス要因にさらされます。その結果、燃え尽き症候群が潜在的なリスクとなります。
以前、精神科の先生から聞いたお話があります。目標に向かって日々頑張っていたけれど、突然心を病み精神科を受診するミッドライフクライシス世代の患者さんに多いのが、「大きな目標を成し遂げたあと」だそうです。目標を達成したことで、心にポッカリと穴が空いたように気持ちが鬱々としてしまう…という特徴がみられるそうです。例えば、住宅ローンを返し終わったあと、難関資格試験に合格した後、定年・早期退職後・・・などが多いそうです。どれも一見、目標を達成したことで物凄くハッピーな気持ちになりそうな事例ですが、人によってはその喜びは長くは続かず、むしろ調子を崩してしまい、そのまま「うつ病」へと症状が悪化することも珍しくないそうです。
燃え尽き症候群の兆候
燃え尽き症候群にはさまざまな兆候があります。
これらの兆候に気付いたとき、早めの対処が重要です。
- 体調の変化: 頭痛、不眠、消化不良などの体の不調が増える。
- 意欲の低下: やる気を感じにくくなり、日常の活動に対する興味が薄れる。
- 感情の不安定: 憂鬱、イライラ、不安が増し、感情がコントロールしにくくなる。
- 人間関係への影響: 家族や友人との関係が悪化することがある。
- 仕事への響き: 仕事のパフォーマンスやモチベーションが低下する。
燃え尽き症候群を回避するために
ミッドライフクライシス世代の人々が燃え尽き症候群を回避するためにどのようなことが出来るのでしょうか。
1.ストレス管理: 自分に合ったストレスを軽減する方法を見つけましょう。
2.バランスの取れた生活: 仕事と家庭、自分時間をバランスよく配分しましょう
3.新たな趣味・目標: 新しい趣味や目標を探し、あなただけの楽しみを見つけましょう。
4.専門的なサポート: カウンセリング、感情の整理やストレスの克服に役立てましょう。
特に、ミッドライフクライシス世代では、仕事一筋で一生懸命やってきた人が突然、仕事に対する意欲が持てなくなってしまうケースが多いです。「燃え尽き症候群」に陥っていることに気が付かず、年齢のせいだろう…慢性的な疲労だろうと本人は自覚がないことも。
会社員や組織に所属している人はいずれ、会社や組織から離れる時がやってきます。仕事以外のプライベートの充実を含めた人生の大きな計画を常に頭の中に入れておくようにしましょう。